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アホの子、ちびゴジラとどこかズレた怪獣島の仲間たちのボケにちびメカゴジラがひたすらツッコミまくる。ゴジラ要素や原典を活かした旨味もそこそこに、テンポの良いやりとりとギャグの切れ味に兎にも角にも笑わせられっぱなしなのはむしろ純粋に本作独自のポテンシャルの高さによるもので、この手のショートアニメでも大当たりの部類でしょう。『シン・ゴジラ』がすっかり定番ネタとして定着しつつあるのも、シリーズ内の新陳代謝に成功している証拠で何より。声優が実に豪華。



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かつての『ゴジラ・ザ・シリーズ』を思わせる、映画『キングコング: 髑髏島の巨神』と『GODZILLA ゴジラ』の間に位置する「モンスターバース」スピンオフ。タイトルどおり髑髏島のアニメであり、クルーのサイバイバルと野生児ヒロインのアニー、その相棒のブサカワ怪獣ドッグの冒険サバイバルが主となっているのがミソ。それでいていちばんのクライマックスにコングを、その前段にお馴染みスカルクローラーをもってくるのも"わかって"いる。核心に踏み込むような必須のピースではないが、映画シリーズからある程度独立した物語を作れる懐の広さが世界観を拡げてくれる。日本人に親しみやすい絵柄もgood。



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とても良い

2002年放送のアニメのリメイク版。前作未見。深夜帯にも関わらず驚くほど女児向けのノリそのままで、どういった客層を想定しているのか極めて謎(近年はサブスク配信のおかげで子供もその辺気にせず視聴できるのかな?)。1クールという尺の都合、1年放送の朝アニメのように日常回や当番回に費やせずキャラクターの深堀りが難しくありつつも、3話を費やしたざくろ加入までの悶着を通し、みんとや他のメンバーとの関係性を深めてみせたのは◎。「私を呼ぶ声」好きですねえ。いちごを演じる天麻ゆうき他、新人声優故のたどたどしさも作品の雰囲気に"らしさ"を与えている。ところどころヤンデレの気が覗く青山くんの束縛っぷりは、裏がないならちょっと怖い。



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裏切られた過去を持つはぐれ者たちが互いにパーティを組み、他人を信じられない傷を抱えながらもやり直す。いわゆる異世界モノとしてはガジェットがわれわれの世界すぎる気もするが、根底にポスト・アポカリプスを匂わせることでそれもまたアリに変えてみせる。ファンタジーのように見えて詐欺や誘拐といった事件を追う謎解きミステリーの側面が強いのも新鮮で、かなり面白く観られた。1クールという制約上なかなか話を大きくできない中、悠久の時を変わらず存在し続けるキズナによっていつかの未来の話として「救うことになる」と語られる〆に想いを馳せる。長身のカランが純真だったり、お嬢様のティアーナが常に目つきが悪かったりするギャップあるキャラ付けも良い。



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恵まれない前世の償いに農業特化のスキルを授かった青年ののんびり開拓日誌。部屋の間取りから進捗状況まで逐一ト書きを読み上げるかのようなつくりはアニメというよりドキュメンタリーの手法に近く、気になって原作を開いてみたら状況の羅列が延々続いているのに驚いた。画面を観なくてもながら視聴で楽しめる、時代のニーズに即した方法論もここまできたか。折角、愛らしいキャラクターがいるのだから、説明でなく物語を編んで欲しいし、結果ではなく過程を楽しませて欲しかった。『アウトブレイク・カンパニー』以後だと、元々異世界に存在しない外来種をバラ撒きまくって環境汚染になってやいまいかと気になって仕方ない。



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引きこもりエルフや異世界(からの)召喚といった流行りの要素を取り揃えつつ、歴史蘊蓄と実在のロケーションに根差した設定で格調を備える伝奇ものとしてしっかり地固めされている。長い年月の間に変化していく町と、日々を謳歌する少女たちの刹那を見守る不老のエルダの優しくも臆病でどこか諦念が滲む視線、巫女と御神体が互いを補い、時にその淋しさを埋め合える関係である温かさはこれぞ下町人情。ゼロ年代にアイドル声優としてばりばり活躍していた面子が声をあてるエルフたちに、気鋭の声優陣が巫女として1対1で就く——その図式に作品テーマがオーバーラップする。



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良い

国民的タイトルと呼ぶに恥じない超絶クオリティの作画と、殆ど実写と見紛うほどのCGによって表現される映像美の一大バトルは並み居るTVアニメを遥かに凌駕する一方で、一瞬一瞬をじっくり魅せたいが故に舐めるように描写するまどろっこしさはどうしたものか。初回、最終回の長尺に加え、一言一句を丁寧すぎるくらい丁寧に並べ立てるモノローグが壊滅的なテンポの悪さを生んでいる。高品質且つ連載完結済みにも関わらず、結果的に原作を引き延ばしまくるかつてのジャンプアニメの"伝統"を踏襲してしまっているのは良くも悪くも興味深い。善逸や伊之助ら、馴染みのレギュラー陣の姿もなく、刀鍛冶の里に行って帰るだけのお話はちょっと小粒かなぁと。



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