感情を持たない「道具」から一人の「少女」へと成長していく物語。
まずはなんと言っても作画。作画によって人々の感情が表れ、伝わってくる。そして作画によって緊迫感を与えられ、作画によって感動を与えられる。この作品の作画は今まで見てきた中でトップと言える素晴らしいものだった。また、細部にまでこだわり抜いていると感じた。京アニの本気を見た。
次に話。恐らくテーマは『愛』だろう。しかしそれは非常に曖昧なもので、ゴールが見えない。それだからこそヴァイオレットはもがき苦しむ。様々な人の「愛」の形を見て、感じ、そして自分なりの答えを見つけるヴァイオレット。それが最後の手紙に表れていたね。一人ひとりが使い捨てされるのではなく、全てヴァイオレットの生き方につながっている。この話の構成も素晴らしいものだと感じた。13話同じテーマでやり抜いたのはすごいと感じたと同時に少し重くなりすぎたかなあとも。
そして新作劇場版の発表。2020年は映画館へ。