見終わるのにえらい時間がかかりましたが最終話です。
地球を旅立った人類の物語と、地球に残されたホテルの物語が、また一つに合わさらないほど別れ切ってしまっていたと。そういう結末にして結論。なので両者は今後もたまに触れ合い交じり合い続いていくのでしょう。
ヤチヨサンはオーナーの寿命に全然触れないので、もしやそういう概念がないのかとも思いましたが、さすがに違って良かった。
当初のヤチヨサンはオーナーの約束を守るということで疑似的にいつまでもオーナーを待っていたかった。オーナーを待つという状態のままロボとして終わりたかったのだろうと私は勝手に思っているのですが、それが異星人との出会い、ポンコサンとの出会い、そしてホテルの成長により変わっていった。人類目線からするととてもトンチキに変わっていった。いや最初からトンチキなんですが。
この成長はヤチヨサン自信の成長でもあるんですが、人類の物語とは距離を開いていく方向への成長でもある。本人は思っていたんでしょう。再び人類と再開すれば、この距離はぐいと縮まって元に戻るのだろうと。しかしそうはならなかった。
「人類のお客様と同じくらい地球外生命体のお客様の存在も大きくなった」だけではない。それは絶対にない、と人類の物語の視点からは思える。同時に、地球外生命体と歩んだ地球とホテルの物語の視点から見るとそれだけのことでしかない。
ヤチヨサンもこの二つの物語が分かれきっていることを受け入れた。だから「人類の馬鹿」を口にすることができた。最後までトンチキにぶっちぎっていった。
ところでエクストラミッションネタを使えばどんな演出もできることを踏まえて、あそこで口笛という選択はとても良いと思います。
「人類の馬鹿」が示す通り、人類の物語とホテルの物語は今後もすれ違うのでしょう。すれ違うということは、また何度も出会うということです。
地球から人類が巣立ったのか、人類から地球が巣立ったのか。ともかく、地球即ちホテルの物語が続くのなら、人類の物語も多分なんかいい感じに続くのでしょう。普通だったら逆じゃねって感じなんですけど。
このアニメ、面白いか否かで言うと大層面白かったんですが、いったい何がやりたくてこの話作られたんだろうと思うと最後までハテナで、それがロボでも地球外生命体でもない一介の凡愚の証ということかもしれません。まる。