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「正しいことをした」羽川の言葉により阿良々木暦の「ごっこ」呼ばわりは自分へ反射する。「自分の弱さを受け止めなければならない」前回と較べると自分の正義の「偽物」さに正直に見える。
羽川が何気なくベッドでごろごろしてるが、千石の部屋での阿良々木の様子を思い出すと随分奔放だ。
貝木の専門家としての「偽物」さは前回に引き続いてここでも指摘されていて、「偽物」概念の別の面も見せている。
長命を示唆する忍は「添い遂げられる者は自分しかいない」とでも言いたげだが、そこで己を殺してみないかという話になるのが興味深い。この先の余生には興味など無いから暦の美しい傷跡にでもなってやろうというのか、吸血鬼化を清算して赦されるを良しとするのか、それとも単に存在を意識していろという事なのか。



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