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とても良い

もみじが進んで浴衣に着替えるが少々意外。(原作との時系列の違いがある?)
「悪いものを出す」でTS薬が抜けるのは大した意図はないかもしれないが示唆的。「普通」は戻るべきという話がある上で敢えてまひろは女の子を選ぶ訳である。『付喪堂骨董店』という作品に好きな夢を見せる香炉の話があり、あらすじを言ってしまうとこれは失恋した女子高生が現実に戻って≪こない≫選択をする、つまり「正しくない選択」をする話だ。当該作品は割とシリアス系なのでこれも一種の悲劇として描かれる訳だが(そして例えば『叛逆の物語』もその例と言える)、まひろの場合は別に否定的に描かれるのではない。日常系とはそういう正しさを時に避け、避ける事を肯定するジャンルであり、故に今や権威無き「正義」から自由でいられる。
まぁ単純に社会性の面での成長物語でもあるので、この辺りは「おしまい」のロゴスに基づく私の願望半ばでもあるかもしれない。
癖の強いカットもいくつかあるが、月の下でみよとまひろが向き合うカットはおにまいらしい(個人的な感性だが)絵柄でありつつエモい良い場面。
あとみはりに睨まれたまひろが怯えたときお団子が独立して動くカットも良い具合のコミカルさで好きなところ。



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