とにかく日常芝居が素晴らしい。特に第6話、第10話あたりだろうか。単に日常系の目線でも楽しめるが、TS物である事により一層その細かな挙措を観察する価値があり、ジャンルとのシナジーが生まれている。
全体的にクオリティが傑出する分突然作画のノリが変わる部分もちょっと気になるが。
内面的には、まひろの物語としては最終話の選択でなすべき事はしていると思うが、みはりについてもう少し深掘りして欲しかったかもしれない。(この手の作品だと大抵「なんだか遠くに行っちゃった気がする」みたいなエピソードが入ったりする。)
がやはり芝居が良い。テンプレ表現に甘んじないという覇気をこんなにも感じる作品はそうそう無い。