冒頭から非凡なフルアニメーションに圧倒される。日本家屋・洋館や生活の細やかな描写も観ていて楽しい。
一方でストーリー的には、高次のテーマとしては勿論悪意のある世界を敢えて選ぶという真人の決断が中心な訳だが、その決断の鍵になったのは何か、ナツコは何故出産に当たり現世を拒否したのか、等分からない事だらけですっきりしない。モチーフ的にも千と千尋の様な老婆、もののけ姫の様なゆるキャラ、ハウルの様な何かもあった気がするが、そうしたものがあまり効果的に配されている印象はなかった。
まぁタイトル的にもエンタメという感じてはないのは分かるが、初見ではあまり納得感ある体験にならなかったと言わざるを得ない。
超電磁砲の佐天涙子とフレンダの件を思い出す様なビターな終わり方が美しい。
スレッタの優しさ、地球寮の連帯、GUNDの呪われし側面など様々な要素も自然に含んでおりこのエランの件はよく出来ている。
「横恋慕さん」で噴き出すところで取り巻きっ子達の好感度が若干上がる。
一家に一台モビルスーツのような状態だがこの学園に入れている時点である程度金があるのか?