すごい回だった。
この回のために前の23話までがあったとしてもいいくらい。
キャラクターの掘り下げがよくできてる一方で、各話個別の作りが雑だなとか思ってたんだけど、この話にはそれが一切ない。
・春香が逆に主演を取れてしまう。
・律子がどうしたらいいかわからない一方で、美希が直球で鋭い一言を発することの対比。
・全く出てこなかったお母さんの「家に居るんだったら、お使いに行ってきてくれない?」という控えめな気遣いの一言から、春香の背景を想像できる。
・とうまとまたぶつかる、そこの反応から向こうもまた変わってるというのがわかる。
・OP につながる演出。
自分に見えるだけでも、これだけの細かい仕掛けが入ってる。
もっとありそう。
そして春香回全体のテーマであった、春香の願いが実は「みんなで楽しくお歌を歌いたい」だけだったということにまつわる葛藤はリアリティがあるし、この話での結末に向かうまでの展開もすごい自然。
あと、「みんなを信頼してるから」を結論とする話ってだいたいしょーもない話が多いという感想なんだけど、これだけ多重に伏線を集中砲火して言うと説得力が出るんだなと思った。