原作未プレイ故に、構成も相まって、最初こそ大枠を掴めなかったが、各々のストーリーそれ自体はかなりシンプル。 セリフまわしやメタファーはもそれほど凝ったものではなく、その意味でもシンプルな作品。 それでも青春群像劇として楽しめたのは、構成によるところが大きい。 これが、原作を踏襲したものなのか、監督による再構成なのかは知らないが、痛みを抱えた少女と悩める少年、それに相応しい舞台が、構成の妙によって美しく交わり、彼らの心ほほどく。 そのような作品。
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