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以降は気になった点。原作に思い入れがあるのでその分割り引いて読んでいただきたい、と一応お断りしておく。
オルクス大迷宮突入までを大きく端折ったのは、週1回30分ずつというTVアニメの放映形態に合わせて、ストーリーが大きく動くところをなるべく前に持ってこようとしたのだと推測する。
しかし、ねらいは理解できるが賛同はできないし、上手く改変できているとも思えない。まず、必要以上に時系列をいじっているのがよくない。受け手に強いる負担に見合う効果が見込めるのでもない限り、時系列は極力いじるべきではない。第1話はわかりにくさが増しているだけだと感じた。
わかりにくさという点では、第1話は全体的にそうで、ベヒモス戦とか、ハジメがあの状況でどう貢献していたのか、原作未読の方にわかるのだろうか、と心配になった。あと、ハジメが園部優花を助けるシーンがカットだったけど、補完はあるのだろうか……。
そして、一番まずい改変だと思うのは、トータスに召喚される前の地球での様子をほぼ丸ごとカットしていること。さすがに後々もうちょっと回想で描かれるとは思うけど……。
ハジメの望郷の念は、おそらく今回のアニメ化範囲外ではあるが、後々の展開で非常に重要なファクターとなる。変身する前のハジメがどういう人間だったのか、ハジメが帰還を願うのはどういう場所なのかは、それが何の変哲もない風景であったとしても、受け手の想像に任せるのではなく、絶対に具体的に描写しておく必要がある。そりゃあ1クールだけなら問題にはならないかもしれないけど。
今後もアクションシーンは多いし、原作は物量こそ強さみたいなところがあるので、映像化はたいへんだと思うが、次回以降も楽しみに待ちたい。



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