作画レベル高めで、特にユエの表情に魅力的なものが多く、全体としては悪くなかったと思う。
でも、サソリモドキ戦の盛り上がらなさはなんなの……。原作はもっと盛り上がった印象があるんだけどなあ、と思いつつ原作を読み返す。決着の仕方が異なるくらいで、戦闘の流れはほぼ同じなのだが、受ける印象がだいぶ違う。
アニメ版はそもそも画面が暗くてよく見えない上に、原作を読んでいないと何をやっているのかがわかりづらい。サソリモドキ戦は、どうやって硬い外殻を突破してダメージを与えるかが最大の問題なのだが、硬さに手を焼いている感がやや弱い。
決着の仕方もなぜ原作と変えたのかよくわからない。原作では一発しか撃てなかった最上級魔法を、魔力を回復させた描写もなく続けて二発撃ったのは、最上級魔法の価値を下げていないか。トドメの差し方も、原作の方が全力を尽くしている感があった。
一番緊迫感を削いでいたのは、シーンに合っていない音楽だろうなあ。ユエが一発目の”蒼天”を撃つあたりとか、違和感MAX。今回は随所に首をひねるような音楽のつけ方をしたシーンがあった。