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とても良い

「瑠夏ちゃん、私、守りたい。守ってくれた、ずっとお姉ちゃんが、みんなが、私の『想い』を。だから私は私でいられた」「守りたい。みんなが、お姉ちゃんが大切にしてくれた『想い』を。私は守りたい」
他人を優先するあまり、自分の「想い」に蓋をしていた陽桜莉が、「自分の『想い』だって大切にしてほしい」という瑠夏の言葉をきっかけに、自分の「想い」に向き合い始める。振り返れば、過去に「想い」に蓋をしそうになったとき、いつも姉は「想い」に寄り添ってくれた。自分の「想い」が守られたように、今度は他者の「想い」を守ることを陽桜莉は決意し、迷いと決別する。
自らの「想い」を自覚した陽桜莉から、蓋をされていた涙が流れ出す。かつて「想い」に寄り添ってくれた姉はいないが、寄り添ってくれる瑠夏という存在がいる。美しいシーンである。
「想い」を抜かれて「自分がどこにもいない」少女との対比も合わせて、最後の陽桜莉の決意に至るストーリーの構成が見事だった。次回も楽しみ。



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