「今の私はディーヴァではありません。私の名前は、ヴィヴィ。ヴィヴィは滅びの未来を変えるための、AIを滅ぼすAIです」
「歌でみんなを幸せにする」というディーヴァとしての使命の延長線上でシンギュラリティ計画に協力してきたヴィヴィが、ディーヴァとしての使命とは別の考えで動くことを6話にして初めて宣言した。
しかし、その結果として、今まで大切にしてきた「歌でみんなを幸せにする」という使命とは矛盾する結果をもたらした。与えられた使命に生きるAIとしては重大な自己矛盾である。しかも、「グレイスの使命は、人の命を助けることなのでしょう」と、グレイスに第二の使命よりも第一の使命を優先させたヴィヴィにとっては、このことはダブルスタンダードであり、二重の意味で自己矛盾である。
6話にしてこのような山場を持ってきた構成に脱帽。ヴィヴィが今後この自己矛盾にどのような形で決着をつけるのか、最後まで見届けたい。