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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

声に出して読みたい富野節が満載!

ブレンパワードは一言でいえば「小難しい物語」といえるかもしれません。
1話から、この人はなんで独り言をこんなにしゃべっているんだとか、オルファンってなんだよ!リバイバルとかプレートとか全く意味わからないとかたくさんの?が並ぶかもしれません。
そういうのはあとからにして、まずはこの作品の空気感を味わってください。
主人公の伊佐未勇は、ヒロインの宇都宮比瑪に一目惚れをします。
そのことを本人は認識できていないところから始まります。
おそらく最終回までぼんやりと思っていることかもしれませんが、それがこの作品の根幹です。それが理解できたとき、貴方は全てを理解して納得がいくことでしょう。
少しでも興味が出た方は、第14話の伊佐未勇のブレンを叱る長セリフをぜひ聞いてください。 役者が芝居をしていることを忘れるようなセリフの応酬があり、ブレンパワードという作品から滲み出る目に見えないパワーのようなものを感じるはずです。
胡散臭い書き方に感じるかもしれませんが、そのくらいの衝撃を受けた作品です。
これはもう、思わずレビューを書きたくなる濃さでした。
ブレンパワードのキャッチフレーズの「頼まれなくたって、生きてやる」には、富野監督からの熱い叱咤激励のメッセージが込められています。
未だに台詞の応酬のパワーでブレンパワードを超えるような魅力を感じた作品はありません。
あと、個人的によく見返すのは、第17話「カーテンの向こうで」という話です。
バロンズゥやネリーブレンが初登場の回ですが、不思議な少女ネリーの言葉は伊佐未勇の心理にとても大きな影響を与えたのが分かります。
登場が短いネリーの印象が強くって何度も何度も観たくなるような魅力を感じました。
このアニメはところどころ心理カウンセラーの言葉のような、コトバにパワーが宿っている作品なのです。
人生に迷いを感じ立ち止まった人へ、そして癒しを求める人にぜひおすすめです。



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