FireBomberが好きな方専用の映画
簡単にいうと、中身は長いマクロス7の話の総集編だが、冒頭や幕間でマクロスFのメンバーが思い出話をしてくれるというオマケがついているだけの映画です。
そして、マクロスシリーズは全て劇中劇設定なので、そのメタネタが一番活かされてる映画かもしれません。
マクロス7で我々が見たアニメですら誰かの撮ったビデオの編集かもしれないというモヤッとした疑惑すらこの映画は残して終わります。
冒頭、オズマ隊長が怪鳥からVHSのビデオテープをもらい、アナログに詳しいルカが休日にこき使われて骨董品の映像テープを再生するというところが導入の部分で、マクロス7の1話あたりのダイジェストが始まります。
正直このダイジェストもマクロス7を知っている人向けの総集編で、おそらく曲の編集はこの映画のための新規編集なのだろうが話が繋がっていないので結構退屈に感じてしまいました。
マクロス7の1話の次は13話付近までいっきに飛んでしまい、このあたりでマクロスFのランカちゃんが登場して一緒にビデオを見る感じになりますがマクロスFのキャラの掛け合い部分は非常に少ないので、F目当てだとガッカリすること請け合いです。
そしていきなりシビルやギギルが登場してほぼ説明のないパートがダラダラと続く。
映画が1時間ほどすぎたあたりでやっとシェリル・ノームがビデオを見にやってきます。
このあたりでなぜか唐突にマクロス7の登場人物紹介が入ります。
なぜこんな中盤すぎに紹介なのか理解に苦しむのですが、プロトデビルンの方の設定がほとんど触れられず、画面の中のバサラたちはどんな意図で何をやっているのか予備知識がない人はポカーンとすること請け合いの退屈な画面がまた続きます。
(7初見だとシビルが特に全体的に意味わからないし気持ち悪いと思うかもしれない)
そしてマクロス7最終回のゲペルニッチとの決戦の「トライアゲイン」でビデオは終わります。
Fメンバーはこのビデオを見て気持ちが高ぶったのか、オズマ隊長のマンションの上から人集めてライブ準備をし、シェリルとランカがFireBomberの名曲「突撃ラブハート」を歌って終了となります。
オズマ隊長の一番好きな曲の答え合わせや、怪鳥の正体のガビルが久しぶりにFireBomberの歌が聞きたくなったので、車で曲を聞いてたオズマを襲ってなし崩し的に突撃ラブハートが生で聞けるライブまで開かせたというオチらしいオチがつくのが、体裁だけ整った感じがして微妙に感じる。
ちなみに今回の集まりでアルトが参加してないことの説明がなく、ミシェルも生き残って登場してるためFの時系列ではどこに入るのかよくわからない映画です。
マクロス7好きでも、ここまでばっさり意味不明な編集されていると先にいったように退屈すぎて途中でかなり眠くなりました。
よっぽど暇じゃない限り観るのはオススメしない映画です。
間違ってもマクロス7観たことないからと、この総集編で済まそうなんて安易に考えて手を出して欲しくない映画です。7はTV版を観ましょう。