艦これの世界観において、TV版、および原作ゲームで触れられていない、明かされていない部分に大きく踏み込んでいる印象を受けた。深海棲艦とは? 艦娘とは? この戦いに終わりはあるのか?
もしかすると原作の田中氏がインタビューなどで話しているのかもしれないけど、今まであいまいにぼかされていた部分が真正面から描かれていて、正直驚いた。
田中氏はインタビューで、昔そういう艦があったこと、戦いがあったことを知ってほしいというようなことを言っていたので、クライマックスの展開からはそんな意思を感じた。というか、駆逐艦吹雪はアイアンボトムサウンドで沈んでいたのか……知らなかった。
そんな感じで、ゲーム艦これのコンセプトに沿ったシリアスなストーリーで、終始緊張感があったし、戦闘シーンも見事で、非常に楽しめた。大和の一斉射撃はド迫力! 夕立かっけえ! 龍驤独特の発艦モーションや、艤装や艦載機でがんばる妖精さんたちが描かれたのも嬉しかった。
今作も女性声優陣の妙技が堪能できたけど、やはり素晴らしかったのは日高里菜さん。睦月、如月の真に迫る演技で涙腺にきた。