MVの作成を始めたばかりで、希望にあふれている彼方。
歌を作ることに苦しみ、限界を見て、その道をあきらめた夕。
同じモノづくりに打ちこむ二人でも、まったく異なると感じた。
彼方が最初に作ったMVを、夕が拒絶したのは決定的だった。
でも、彼方の熱意に押され、再び歌と向き合った夕。
素晴らしいMVが完成した時、作るモノが何であれ、
モノづくりに対する熱意は同じものなんだと感じた。
モノづくりって素晴らしいな、自分も何か挑戦してみたいな、
なんて思う単純な話ではないと思う。
彼方の友人、外崎はあきらめてしまったし、
その道は楽しいことばかりではない、困難な道であることは劇中でも散々描かれた。
それでも、誰かの心を動かすこと、
それはとても素晴らしいことだし、あこがれる。
彼方のエールが、夕に再び選択させたように、
夕の歌がまた誰かに届くことを願ってやまない。
ストーリーも良かったけど、映像も素晴らしかった。
明るい場面ではポップな印象だけど、暗い場面では陰影が印象的だった。
音楽も良かった。「未明」好きだな……