うまく言葉になりませんが、とても見入る回でした。
最初にニコラスの銃の傷が目に入って(その前に追われる者のレンズの傷のなさが目に入っていて)、砂と水の違いはそこにあったと思いました。砂は溶けあわず同じに見えても一粒一粒違います。OPでは銃弾の統一が、また憲兵の同じ格好をしているのが残りました(20年間姿の変わらないバッシュは、また勝手に成長させられ姿を定められたニコラスは、その姿で社会に受容されます)。社会は規格化によって成立しています。その最たるもののコンテナはしかし傷だらけです。砂を押しのけて無情に進む船は道を外れて、……うまく終わりを見いだせませんが見届けたい話でした。
リヴィオとメリルは今回対照になっていた気がします。まだ擦り切れていない若い2人が道を外れて、その相手を追いかけました。
言葉にならない部分のほうによりとても良いと感じるところがありました。