活版印刷と色インクの開発が進み、本作りは進展した。工夫をしながら本の歴史を進める過程が、一番面白くてワクワクする。
ファンタジーや昔(中世?)のヨーロッパ的な要素としては、貴族の中でのマインのいざこざが見どころ。マインの強大な魔力と膨大な知識は、既得権益の恩恵を受けている貴族にとって邪魔であるため、マインの身には度々ピンチが訪れる。魔法が絡んでくるため、異世界転生モノが苦手な私は置いていかれそうになるが、人間関係のゴタゴタは現実に即しているので楽しむことができた。
途中から登場したジルヴェスター、愛すべきキャラクターだとは思ったが、想像以上にキーパーソン。cv.井上和彦の時点で気づくべきだった。
最終話のバトルはヒヤヒヤしたが、悪役神殿長は死刑になり、デリアはディルクと共に暮らすことになり、領主公認で印刷業を発展させられる、というハッピーエンドで嬉しかった。しかし貴族になったマインは、平民である家族と家族として接することができなくなる。これはすごく寂しく、契約のシーンでは私も一緒に泣いてしまった。
最後に描かれた、貴族の装いをしたマインがすごく可愛かったので、続きもぜひアニメ化して欲しい。