快活な主人公なので、観ていて気持ちが良かった。活発に動き回るので、アニメーションが面白い。演技は素人感が強かったが、登場人物の未熟さやぶっきらぼうな感じが出ていたのは良かったと思う。主題歌や挿入歌はもともと知っていたが、映画を観た後に聴くと何倍にも沁みる歌詞。一枚の絵を通して好きな人と繋がる、という素敵なストーリーで、視聴後の気分も晴れやか。青春っていいな!
新海誠作品は、ガラス玉を通して見た世界のような、リアルだけれど透明感があり美しい風景描写が特徴的だが、本作のテーマである「天気」がこの描き方とマッチしているので、最初から最後まで最高に美しかった。アニメっぽいキャラデザだが、動きが癖まで細かく描かれているので、リアルな背景や小物に上手く溶け込んでいる。また、提供を受けた企業の製品やロゴを作中に取り入れているのが面白い。私も東京に出た時にキャッチのメイドさんが沢山いることや、夜の店の多さに驚いたが、これらが印象的に描かれていて、わかってるな〜と思った。ストーリーは、新海誠さんが最大限にハッピーエンドに寄せようとした、という感じで良かった。主人公らの自己中に世界が振り回される、というストーリーではあるが、世界ってそんなもんなのでしょう。緩急の付け方や音楽の使い方はさすがです。登場人物に関しては、新海さんは大人びた子どもが好きなのか、凪がすごく可愛かった。
地上波放送で初めて観たが、映像も音も迫力があるので、映画館で観たらより楽しめたかもしれない…。
冒頭の風景の描写で「帰ってきた…」と思った。初登場のあかねちゃんがとても可愛く、れんちょんとのやり取りに癒される。同じ人見知りとして、応援したくなるキャラだ。OP、EDは今までの流れを汲んでいて、とても良い。EDの最後で、ほたるんとこまちゃんが向かい合ってこたつで寝ているのがグッときた。ギャグの面白さや感動を倍増させる、のんのんびより独特の間の感覚を久しぶりに取り戻した一話目、とにかく最高でした…。