「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
ようやく視聴
あたりまえに面白かった
キャラデザはちょっと田中将賀っぽくないなと感じた
猫はディズニーっぽい
メインキャスト全てが非声優ってのは仕方ないんだろか
わざわざ本田翼を使う意味は?
小栗旬はうまかった
ユキちゃん先生は出て来ないがあやねると共にマセガキとして登場
ムーはあの扱いで良いのか?笑
今更ながら初めて視聴。最後のところで一気に「良いな」って思わせてくれました。前半良くて途中凡作気味に感じて(映像など凄いけど展開はそこそこぐらい)、最後にとても良い気持ちをぶち込んでくるという感じで良い。
自分たちが世界を変えたことをしっかりと肯定して、そして世界よりひなを選んでいくというのは綺麗です。
天気についての謎は基本的には触れる程度に抑えていましたが、自分としてはもうちょっと触れても良かったのかなと思いました(が、それだと主人公からヒロインへの感情というテーマからブレそうではある)。
水表現の新海誠と言わしめる作品担っていたと思います。
結構法律は犯すし、それでいて企業はたくさん出てきて笑いました。ラブホシーンも言われていたほどじゃなくて、なんとかして生きていこうみたいな感じで気になりませんでした。
RADWIMPSの歌は多いですがしっかりとマッチしていて良いと思います。
なんとなく漠然とした部分の気持ちの解決という作品なので、スルメ的な何度も見ると沁みるのかなと思います。
4.0/5
2022年10月,新海誠IMAX映画祭で3年1ヶ月ぶり12回目の鑑賞。
「君の名は。」以降の新海作品はアバンからOPから本篇からEDまですべてがいい。
キャラデザに田中将賀氏を呼んだのが大きいと思う。「秒速5センチメートル」のタッチで作ったところで,あそこまでヒットしたかどうか。
RADWIMPSが手がけている音楽もいい。
帆高が天空に飛んで落ちていくときにかかる「グランドエスケープ feat. 三浦透子」がとても良い。
作品の世界観とメロディーと詞が一体となり,心を揺さぶられまくる。曲のラストの合唱部分で全部奪ってく。
劇伴自体もスゴく好きだけど,作品のパーツとしては「君の名は。」の方が上だったかな。
久しぶりに観て,「すずめの戸締まり」への期待が高まった。
新海誠IMAX映画祭で2年ぶりに
今回見返して「君の名は。」の方が感動するんだなぁと評価が覆ったけど、それでもこういう運命に抗おうとする人間臭い物語の方が好きなことに変わりはないとも気付いた
東京の街は、この世界は人の手によってあまりに人のものからかけ離れた姿になってしまった。
建物も、インフラも、そこに生きる人々も全てが効率と利益のために整然とならされてしまった都市という空間は、人に優しくない。人の生活のために目まぐるしく変貌を遂げ続ける街は、そうなればなるほどに人が生きづらくなっている。
東京の至る所に張り巡らされた鉄道網は人家すれすれを通り、歓楽街は誰かの快楽と犠牲が表裏一体であることの縮図ですらある。弱者を救うための社会のセキュリティーネットも善意で陽菜と凪を引き裂こうとする。そんな風に整備し尽くした世界の中で、大人たちは自らの首を無自覚に絞めている。この世界は、大人たちは何を失ってしまったのだろうか。
そんな人の作り出した理りに最後まで背こうとするものがある。それが「天気」。人の営みを意にも介せず雨を降らせ、陽を照らす。自然の気ままな天候を人間はただ受け止めるしかなかった。そして、そんな空模様に人の心は簡単に動かされてしまうのだ。
だけど、人は遂に巫女の力でその天気すらも変えてしまった。自然の理りすら人の手の中に収めようとしてしまった。気ままな天気を人の都合で異常気象と呼び、人智の中に収めようとする。そして、あるがままの大地を整然とした都市に変えたように、人はまた空を予報ではなく、予定通りに変えてしまった。合理的で仕方のない犠牲として、陽菜という一人の少女を人柱としながら。
この世界で大人たちが失ったのは、愛。いくら愛しても、相手がそれに答えてくれるとは限らない。どれほど愛を注いだ人でも、唐突に目の前から去ってしまうことも珍しくもない。陽菜は母を亡くしている。圭介も妻を亡くしているし、愛娘と会うことすら義母に拒否されている。思い通りにならない自然を排した人々は、同じように愛のことも忘れたくなってしまった。老年の安井刑事が「そこまでして会いたい子がいるってのは、私なんかには、何だかうらやましい気もしますな」と呟いたように、人はそんな純粋な想いもいつしか忘れてしまっていたのだ。
でも、帆高だけは愛を信じていた。追いかけ続けた陽菜が天気の巫女として空に消えてしまった。誰もと同じように愛する人を不条理に奪われてしまった。だけど、帆高はそこで愛を信じることを止めなかった。不条理に奪われたキミを取り戻せる保証なんてない。だけど、この世界の全てを投げ売って、帆高は愛の力に想いを託した。
陽菜を取り戻した代償に世界は変わってしまった。自然の理りは崩れて、雨は降り止まなくなった。人の作り上げた都市は自然のままに飲み込まれてしまった。何もかもが不安定な世界だけど、「ぼくたちはきっと大丈夫だ!」と言い張れる。なぜなら、まだ愛にできることはあるから。愛を信じているから。
誰かを守るのにどんな堅固な建物も、法律も、便利な生活も、お金もいらない。
キミを守るのは、愛なんだ。
3回見たのでいろいろと修正+加筆を加えました。(2021/04/11)
声優合わなくて敬遠してたけどついに視聴。ちゃんと映画館で見とけばよかったかな。
テレビで見ても見終わった後の何とも言えない喪失感めちゃくちゃ感じましたし映画館で見ればもっとすごいんだろうなって思いました。これからは新海誠の作品はとりあえず一回は見てみるようにしようかな。
まあ声優は合ってないし活舌悪いところが割とあって微妙だったんですが…なつみとか特にね…
途中まではなんか一生雨降ってるしひなが祈るとなぜか天気晴れるし設定意味不明すぎて視聴者置いてけぼりにしてるなこれ新海誠失敗したやろって思ってたんですが、後半から一気になんというか日常のうちの非日常っぽさが出てきて一気に引き込まれました。好きな人は多分こういうところが好きなんだと思いますし僕もそういう感じがしました。
映像はマジのガチでえぐい。多分この作画のやばさが日常感を出してる一つの要因な気がするんですがどうでしょう。アニメっぽいよりも現実っぽい感じ。ほんとすごいわ。
常に作画気合い入れすぎやし大事なとこではもっと気合い入れてくるしほんますごいわ。この作画ほんと作品に合ってる。
作画が現実っぽい作画してるからすごい聖地巡礼したくなるんですがこれ僕だけですかね…
音楽のおかげで泣きそうな場面でちゃんと泣けたり鳥肌立ったりも結構あったので最高だったと思います。音楽の始まりに映像の転換点持ってくるのは当然だし、サビ入るときにも映像ガラッと変わったりしてめちゃくちゃ作りこまれてるなって言うのが伝わってきました。テレビだからそこまで体にガツンと来ないんですが、映画だったらもっと体に響いてくるんだろうなってところがあってああ失敗したな。映画館で見ればよかったなって思いました。
ストーリーはなんかいきなり雨降りまくっててその原因とかいつからとかに対しての解答がなく視聴者置いてけぼりにしてる感じはありましたね。まあ観測史上どうっていうのは観測してからの話で~っていうのでまあそういうこともあるよね感はあるけど。最後主人公的にはハッピーエンドだけど地球的にはバッドエンドでなんかすごい引っかかる終わり方だったなって気がしました。
これは疑問なんですが、拳銃必要あったか?
ラストの廃ビルの時のほだかの覚悟見せたかったってことなのかな。
一番好きなシーンは線路走るところです。なんか音楽とか周りの反応とかそういうのが非日常感を出してるからかな。
キャラクターはほだかがマジの行動力の化身って感じで基本的には他は割とまとも(まあひなは家の事情でちょっと特別だが)って感じですが、最後の対警察ではみんなで警察に反抗してスカッとする非日常感があったりしてよかったです。高井刑事初見めちゃくちゃむかついたけど3回見た結果リアルの刑事っぽさ感じてめちゃくちゃいい味出しててすこになった。
最後のエンディング、スタッフの数少なすぎないですか。うおこれ花澤香菜じゃんって思ってエンドロール見てたら僕の目が正しければ花澤香菜移って無くて驚きましたよ。
あと声優だけじゃなくて他のもなんというか代表者だけしかのってない感じでしたよね。アニメなんて何百人で作るのにこれだけしか乗らないのは悲しいなって思います。まあエンドロールでぐわーって流れてくるの好きじゃないって人がいるのは分かりますがちゃんと載せてあげてほしいなって僕は思いますね。
新海誠作品は、ガラス玉を通して見た世界のような、リアルだけれど透明感があり美しい風景描写が特徴的だが、本作のテーマである「天気」がこの描き方とマッチしているので、最初から最後まで最高に美しかった。アニメっぽいキャラデザだが、動きが癖まで細かく描かれているので、リアルな背景や小物に上手く溶け込んでいる。また、提供を受けた企業の製品やロゴを作中に取り入れているのが面白い。私も東京に出た時にキャッチのメイドさんが沢山いることや、夜の店の多さに驚いたが、これらが印象的に描かれていて、わかってるな〜と思った。ストーリーは、新海誠さんが最大限にハッピーエンドに寄せようとした、という感じで良かった。主人公らの自己中に世界が振り回される、というストーリーではあるが、世界ってそんなもんなのでしょう。緩急の付け方や音楽の使い方はさすがです。登場人物に関しては、新海さんは大人びた子どもが好きなのか、凪がすごく可愛かった。
地上波放送で初めて観たが、映像も音も迫力があるので、映画館で観たらより楽しめたかもしれない…。
久しぶりに視聴しました。やはり新海誠監督の作品は良いですね!
特に映像がきれいすぎてつい実写かと思ってしまうくらいです。自分は新海誠監督の雨、水の表現がとても好きでいつも楽しみにしています。
『天気の子』は前回作『君の名は。』より少し最後の展開を新海誠監督っぽくさせていたと思います。それが今までの新海誠監督の作品らしく懐かしくなりました。『君の名は。』の登場人物が出てきていたのも懐かしかったです。
ストーリーとしては、最後主人公たちが世界よりも自分たちを選ぶ行動をした結果、世界としてはバッドエンドですが主人公たちはハッピーエンドで終わるといった感じです。そういったなんとも言えない心に穴が空く?ような展開がとても面白かったです!
音楽は前回に引き続き『RADWIMPS』が制作してくださり、とても感動的な音楽でした。三浦透子さんの歌声も素晴らしく、特に『グランドエスケープ』は大好きです!
新海誠ワールドに完全にはまってしまったので次回作も楽しみです!
テレビでやってた。そんなに昔でもないのに、あー、こんなだったなぁとしみじみしてしまった。
世間がだいぶ変わっちゃったというのもあるが、時間に流されてる自分が怖くなった。
色々あったなー。なんもないようで。
当時は須賀さんに自分的なフォーカスが全く行かなかったのにな、何でだろう。
穂高と陽菜がただただ眩しい。
面白かったです。
「君の名は。」がラブコメなら、「天気の子」は恋愛ものだったと思う。
お話はちょっと懐かしい感じ。感情を揺さぶる仕掛けがたくさんあった。エロゲ原作アニメみたいと言われるのもそこだろう。
きちんと伏線回収しているし、「君の名は。」の続編っぽい情報を提供してくれるお遊びも面白いと思った。しかし、伏線が回収されていないと感じた方もあったようだ。謎の部分やミスリードは残っていていいと思うんだけどなあ。
あえて、トゥルーエンドっぽくないエンディングが採用されているのは、それが新海誠監督作品っぽくていいんじゃないですか、やっだぁぁ、って感じした。
なお、途中、拳銃が出てきたけど、あれは主人公が拳銃持っていないと大人の暴力と拮抗できないほどに子供で弱いから、その補強だったのだろうと思う。ほかに何かなかったのかと思ったりしたけど、それは後知恵ってやつだろう。
一度映画館で見たが、地上波でも放送されて計3回視聴しました。
主人公・帆高のまだ大人になり切れていない葛藤と、
ヒロイン・陽菜に出会ってから成長していくまでを描いたストーリー。
新海誠監督の繊細で美しい表現と、回収しきれないほどの奥の深い設定。
物語の構成としては前作「君の名は。」と似ている気がする。
一応ハッピーエンドではあるが、前作「君の名は。」では糸守は結局壊滅的な被害を被ったまま、今作「天気の子」では東京が水没するという、なんか引っかかるものをのこす終わり方であるという点は共通している。
新海監督の作品はいわゆる「セカイ系」といわれることもあるが、
「帆高と陽菜のセカイ」「東京というセカイ」、
「主人公が選ぶセカイ」と「大人たちが信じるセカイ」がうまく対比されている。
ラストシーンで嫁のことを思い出して須賀さんが涙したシーンや、帆高や警察より先に須賀さんが雑居ビルに居た理由など、語られてはいないが考察のしがいのある設定を残している点は前作「君の名は。」とも共通する新海誠作品の新しい良さの一つです。
RADWIMPSの音楽は素晴らしく、新海誠が描く美しい世界をより際立たせてくれる。映像に合わせて音楽が展開する(逆かもしれない)ことで、見ていて心地よく感動できる。
子供ならではの葛藤と成長を美しい映像とともに描く新海監督の作品は、個人的にとても好きです。