もの凄くリアルで、もの凄く作り話で。
どこか他人事、感情が表面的。
あえてのフィクション感、アニメ感を出す事で
初めて表現できる、そうしないと酷過ぎるから。
映像には湯浅節
感情を載せた言葉、表情だけが
心を描く手段とは限らない。
観出した当初は、
腐女子臭もあり、余り期待せず。
ただ、後半に掛けて、
生きる意味を問う各話に
少しずつ引き込まれていく。
どこまでが実話かは定かではないが、
文学知識の無い私でも興味を持つ
儚さ残る良作。
何より最後の石川君の笑顔、
心に残る。
原作読んでる影響もあるが
数百本アニメ観てきた中で
確実に最高拙作。
前半良かったのに最終回は、、
みたいな作品も正直あるが
本作は最後の1秒まで素晴らしい。
鼓田ミナレ
杉山里穂、万歳。
【遠くて身近な、現代にも通じる未来の話】
人種や思想、夢や葛藤、
人との繋がりや様々な愛の形。
2075年宇宙という壮大な設定。
対して、描かれるのは
私達の身の回りにありふれたこと。
各話の繋がりが心地良く、
最後の一話、最後の一秒まで美しい。
【圧倒的な熱量、そして現実と妄想が織りなす世界観】
登場キャラクターの圧倒的な熱量が気持ち良い。
夢と現実と理想と脚色
とてもリアルでとても空想的
現実と妄想が交わる塩梅が
独自の世界観を作っている。
そして何よりこれらを支える、制作陣のこだわり。
キャラ設定の細かさ、妄想時のSEは声優の声で、
制作知識やオタク気質を盛り込んだマニアックさ、
心地の良いこだわりの極み。
想い溢れる学園生活という視点、
各人の思惑・スキルが活きるビジネスという視点、
ただ完成度を楽しむ余暇アニメという視点、
様々な視点で楽しめる作品。
正しさとは何か
正しさは、時代・国・人によって変わる。
同じ人においても、時間や場所が違えば変化する。
しかし、正しいことを求めることは正である。
これは揺るがない。
だからこそ、正しさとは何かを考え続け、
その結果に基づき行動し続けることにこそ、
価値がある。