戦闘作画は相変わらず圧巻の出来でしたね。一瞬の場面場面の作画の力なら、今まで放送してきたTVアニメの中で、やはり呪術廻戦が一番。
呪術廻戦の良いところは構図の多様さよね。最終回だけに言及すると、空から降ってくるビームを避ける疾走感、空間を歪ませる面白さ、建物を次々に壊す気持ちよさ、そして最後は肉弾戦。ストリートファイターを思わせる二次元構図や、わざわざ書くのが面倒くさい博物館を背景に並んで歩くシーンまで。瞬きをしたら一瞬で全く違う場面に持っていかれる多様さに感心する。日車とのダンガンロンパも個性が強く、膨大な場面数で圧倒してくる強さがありました。
あと、何が起きているのかよくわからないという意見をちらほら見たけど、自分はむしろ、こんな動き回る戦闘をよくわかるように描いているなと感心しました。ハチャメチャに動くし、いろんな方向からいろんなものが飛んでくるけど、何をしているのかは理解できた。超作画の中でも戦闘内容は分かりやすく描いていたなと自分は思いました。
ただ、一期からずっと言っているが、緩急という意味では弱いのは気になってはいるところ。23分間ずっと迫力満点で動かれてもお腹いっぱいなんよな。なので、一瞬の場面の力なら間違いなく一番なんだが、全体を通して見たらダンダダンやフリーレンの方が好みではある。もちろんこの作画をずっと続けてきた製作陣には敬意を表したいけれども、静かなシーンでの重みでも見せてほしい。五条先生の覚醒や、渋谷事変のあとの惨状なんかはその良さを出せていたが、今期はそういうのが無かった(強いて挙げるなら日車とのダンガンロンパか)。静かな重圧の良さもこの作品は持っているんだから、その緩急で魅せてほしいよね。
話としては、何にも進まなかったなというのがまず初めに出た感想です。死滅回遊が始まるまでは今期最下位レベルでつまらなかった。いつになったら死滅回遊始まんねん…サブキャラの話どうでもいいよ…と。まあでも、いざ死滅回遊が始まって敵キャラがしっかり立っていると、見ごたえが生まれてきたんで良かったです。日車の回が話的には一番面白かったかな。
あと、呪術廻戦の能力バトルが相変わらず全然ハマらなかったのもマイナスポイント。変な能力いっぱい出てくるけど、その能力を逆手に取るなど活かしたシーンが全然無く、結局毎回力業で勝つ。天体のやつとかレシートのやつとか、能力内容は面白いのにそれが決着に全く活かされない。ジョジョみたいなことやろうとしているが、うまく扱いきれていない感じ。ネタキャラが量産されるのも好きでなかったな。
というわけで、呪術廻戦は、壊玉・玉折以外はストーリーとしてはずっとハマれていないのが正直なところで、今期でもそれは変わらなかったんだが、その欠点を補うぐらいに作画は相変わらずとんでもなかったですね。こんだけのものを見せられると、話がつまらなくても続きを見ようと思わせてくれる。ただ、次はもっと静かな重圧を感じるシーンが見たいですね。虎杖が渋谷事変の惨状に絶叫する、こんな感じの残酷なシーンをもっと見たいです。