殺人犯の無意識の世界を分析して、現実世界の捜査を進める設定が面白い。謎がどんどん明らかになっていく構成が興味深い。主人公がいる無意識の空間(小)から現実世界(大)に説明を進める形なので、前半は、この概念的な話はなんじゃこりゃ状態だった。まず視聴者に意味不明な世界観を提示する方法は、フリゲでよくある鬱ゲーの世界系っぽい雰囲気を感じた。目が覚めた男の第一声が、自分は誰だとか、安っぽい台詞で構成されているのも、理由の一つと思う。意味不明さを乗り越えれば面白くなるから、とにかく視聴しろという意気込みを感じる。ただ、この意味不さに脱落する視聴者も多そう。しかも1話見ただけじゃすっきりできない2話構成にするあたり、シナリオに自信が相当あるのでは。連続殺人事件の題材は興味を惹かれる。現場に残された残留思念を解析しているのかと思いきやリアルタイムでつながっているようなので、システムの仕組みが気になった。