※ネタバレあり
面白いし哲学的で考えさせられる内容が多かった。
それゆえにとても良かったかと言われると即答しにくい作品でもある。
膨大な人間の頭の中を駆け抜けていったような混乱を感じる。
結末は、主人公に感情移入すると、あんまりな結果に思えてしまう。しかし主人公はポジティブにとらえることができていて尊敬してしまった。
漂流を経て確実に成長したことは感じられた。
朝風がラジダニは森になって動物と過ごしていると言っていたが、これは人類だって死ねば肉体は分解されて土壌へと還っていくのだから本質的には同じことなんだとも感じる。