Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
普通
音楽
とても良い

色々な意味でグロテスクなハイカロリー作品。
全て見た後はやけにピロウズを聴いて感傷に浸りたくなる。

「アイロンで脳の皺を伸ばされた」みたいに、今までの脳みそに刻んできた皺がまるで無意味だと言わんばかりのストーリー。
全体的に比喩表現盛り沢山かつ最終盤になるまで本当に些細な答えしかないので、とかくわけがわからないまま進んでいって、わけがわからないまま終わる。
榎戸さんの本だからか、比喩表現といえばだからなのか、ちょっとウテナを思い出したりも。
でも、ところどころで良いセリフが入ってくる。それがたまらなく憎い。なんでちょっといい感じのこと言うんだ。まるで刺さると厄介な棘。やめてくれ。

話はわからんけど、映像作品としてのクオリティが高い。
挑戦的な表現はもちろん、コストの高い演出盛り沢山で変な面白さを感じてしまう。

そのわけのわからない話とが相まってアニメーション自体のカロリーが恐ろしく高くなっている。例えるならば二郎系。食べたことないけど。胃もたれならぬ脳もたれする。
6話なのに一気に見れなかった恐ろしい作品。

キャラクターは良い意味で意外と普通に感じた。
想像力が豊かすぎる小学生。わけのわからないことを言っている宇宙人。取られた彼氏の弟に固執する高校生。家庭問題を抱えているクールな同級生。
ハルコが関わる事柄が変なだけで意外と特筆することがない。意外とね。

好きか嫌いかで言えば嫌いじゃない。
カルト的な人気を誇っているのも納得できる。
かといって誰かに教えようなんてことは思わない。こんなの誰彼構わず薦められるか。宝物のようなアニメになったってわけじゃないし、大切にする予定もないんだけど、大変なので檻に閉じ込めておきます。



Loading...