青春の数は何通りもあって、その中でもがき苦しんでどうしようもない言葉ならない想いを形にしようと努力するから、何となくから変化して進んで行く。
ノスタルジーを感じるよりも本当に胸が苦しいというか、たまらなく満たされる気持ちでいっぱいな最終回だった。
それぞれが自分の将来をイメージして行く、大人になって行く高校最後の瞬間を全力で青春にしてる様が最終回にふさわしいほど爽やかだった。瑛太と相馬の一打席対決なんて、暑苦しいし見てて恥ずかしくなるような勝負だけど彼らがどこまでも真剣だしこれまでやってきた青春群像劇から離れず沿って進んでたから、むしろやっぱり最後はこれだよなって妙な納得をしてた。
夏目との最後はロマンチックにしすぎてた気がしたけど、演出が最高すぎてどうでも良くなった。あの瞬間に好きだって言えた瑛太を見て、どれだけ成長したか、きっとそこには小宮の想いに対して真摯に向き合ったからこその真っ直ぐさだったように感じた。
夏目自身の「私も」っていう時の表情がはっきりしてて強い意志を感じたから自分が信じてきたものを形に変えていこうってする想いを感じた。
きっと瑛太と相馬があの瞬間に会ってなければ、森川さんが吹奏楽をやってなかったら、小宮が写真を撮ってなかったら、夏目が想いをひた隠しにしてたら、「なんとなく」ただ過ぎていった時間を、形にしていこうと変化させていった彼らの言葉にし難い想いが綺麗に確かな青春になったと思う。
きっとこれからの彼らの青春は分からないし、想像することしかできないけどようやく位置について走り出したから何度だって失敗しながら繰り返し青春をして行くんだろうと思うし、きっとそこにはなんとなくなんて想いはないんだと思う。