潔の空間認識能力の高さのある種逆転的な発想のような(のようでそうでもない)死角を利用したふたつめの武器を得る展開に燃えました。
それまでの自分を壊して、対峙した相手の武器にもヒントを得て(相手の武器を奪った、とされますが、それよりか、潔のひとつめの武器の上に立って再構築されたものに思えました)、血肉を得た展開に湧き踊りました(負けフラグの過去回想があまりにもそのものズバリで、そこはちょっと笑いがこぼれました…といっても気になったわけではなく。きっちり描かれたこと好きでした)。
"天才"凪が見せるふたつめの武器、ひとつめに対処されても両方には対処できないような武器を、ひとつめの長所を別の形で生かして生み出す発想が、同じ弱点、1対1での弱さをかかえた凪の解決という点も含めて、面白かったです
そうして研ぎ澄ました武器が見切られ、上回られ(思い描いた未来を意図的に見させられ利用されて)たところが面白かったです。また相手のシュートの美しさに魅せられ、目を奪われたところが何とも言い表せず好きでした(その意味合い、理由をうまく言葉にできませんが)。ただなんとなく、その美しさを見ることが可能だったということが、潔の凄さだと思います
どうやって勝ち(ゴール)に辿りつくかを見つけた地点から、それを研ぎ澄ますための問題の明確化へ。自身の武器の精度を高めていく練習の中で、自らが掴んだ勝利の方程式が、いかに國神のシュート、千切のダッシュ、我牙の飛び込みといった敵手に対する圧力や蜂楽のシュートを打ちやすいパスの精度に助けられていたか、思ったところが印象に残りました