S・A ~スペシャル・エー~

S・A ~スペシャル・エー~

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    2008 南マキ・白泉社/白選館学園高校理事会
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    エピソード

    感想

    全体
    とても良い
    映像
    とても良い
    キャラクター
    とても良い
    ストーリー
    とても良い
    音楽
    とても良い

    男女のグループがワイワイ楽しくやってて、その中で青春や恋愛が描かれる作品が大好きだから、そういう好みにドンピシャのすごく面白い作品だった。メインのS・Aの日常は見ていてすごく楽しかったし、7人の友情や恋愛はすごく感動するものだった。主人公の光は男勝りでとにかく真っ直ぐで前向きな子だった。学年成績やその他色々な場面でライバルの滝島に勝負を挑み、何度負けても挑戦し続ける所が彼女の真っ直ぐさと一生懸命さを象徴している。滝島との勝負だけじゃなく、S・Aの仲間や他のキャラ達のために行動できる子でとても魅力的だった。コミカルな場面も多くて面白かったし、話が進むにつれて滝島への特別な感情に気づき、悩みながら答えを出していく恋する女の子としても面もあって可愛かった。光のライバルの滝島は、学年成績で1位をキープし、他にも大抵のことを完璧にこなすハイスペック男子だった。ホントに人間なのか疑うレベルの身体能力も持っていて、ギャグの時は勿論シリアスな場面でも時々発揮してくるから笑っちゃった。一見完璧超人だけど光に対して恋愛感情を持っていて、勝負をする中でからかったり自分なりのアプローチをしていた。けどその光はすごく鈍感だったから、そんな光の鈍感ぶりに悩まされる場面も多くて、いろんな表情を見せてくれる面白いしカッコ良いキャラだった。メインはこの光と滝島だったけど、他のS・Aメンバーの友情や恋愛もすごく面白かった。明と宙は、序盤から宙がふざけては明が制裁という夫婦漫才みたいな場面が多くて楽しかった。2人の恋愛にスポットが当たるのは2クール目で、八尋が関係した過去のことで明が悩んでる所で背を押したり、声をかけたりする宙の場面があった。明はそんな宙のことが好きで、感情の整理がつかなかったり、宙の発言に怒って拒絶したりしてしまう場面もあったけど、最終的には無事結ばれて恋人同士になれたし、その場面は最高だった。芽は2クール目後半で八尋との様子が描かれた。この八尋は、序盤はヒール役として登場してて正直好きではなかったけど、実は明や他の誰かのために自分から悪者を引き受けている根はすごく優しい奴だった。芽も最初は、八尋が明と宙の恋愛を邪魔するんじゃないかという警戒心から、友達を守るために八尋に近付いたけど、八尋の不器用な面を見て、八尋のために自分ができることをしようとするようになった。そんなにガッツリと描かれはしなかったけど、八尋の方も嫌味なことを言いつつも芽のことを気にかけてるっぽかったし、2人の関係も明るい方向に進んでいくと思う。あと恋愛とは関係ないけど、芽は基本的に筆談キャラで、言葉を発する場面はそんなに多くないけど、字の文面とかその時の表情がすごく可愛かった。この作品で1番好きなキャラ。純の相手は最初は滝島のお見合い相手だった桜。桜は純に一目惚れして以降、猛アタックを続け、純は「キスされると人格が変わる」という謎の持病のせいで、最初は桜のことも避けていたけど、桜がそのことも受け入れてくれたことから想いを寄せるようになった。その後も自分の持病のことで悩んで桜を避けていたけど、それでも最終的には桜に向き合い、結ばれることができた。あと、恋愛とは違うけど、竜は純と芽のことを弟・妹みたいに大事にしていて、純と芽の方も竜にすごく懐いていて、この3人を見るのも楽しかった。終盤では、S・A廃止・離散の危機に陥り、それを解決するために滝島がロンドンに行ってしまうけど、その滝島に会いに行くためにロンドンに行き、パーティーに乗り込んだS・Aメンバーが描かれた。7人の強い絆を存分に味わえる素晴らしい展開で感動したし、八尋や桜も力を貸す熱い展開でもあった。楽しく見れるし、恋愛見てキュンキュンできるし、そして感動もする、最高の青春を描いた素晴らしい作品だった。

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