サービス開始日: 2023-07-02 (631日目)
いよいよツンデレ消失編に突入。ツンデレじゃなくなって素直になった唐音も正直めちゃくちゃ可愛いけど、やっぱりツンデレじゃないと少し物足りない。恋太郎ファミリーにとってだけじゃなく、見てるこっちにとってもツンデレっていうのは唐音を構成する重要な要素であり魅力なんだってことを再認識させられた。唐音メインの章ではあるけど花園親子がヤバさのインパクトがすごくて、本渡楓さんと上坂すみれさんの熱演もあってすごく面白い。
ご当地ラブコメの理想形と言って良い作品だった。うちなーぐちを中心とした方言や習慣、文化など沖縄特有の要素をストーリーの中にふんだんに組み込んでいたし、それらの要素をちゃんと活かして、沖縄が舞台だからこそできるストーリーを展開していた。作品そのもののストーリーが面白かったのは勿論、沖縄の色々な文化や特徴を学ぶこともできて、主人公のてーるーに対してだけでなく、我々視聴者に対しても新鮮な驚きをくれる作品だった。
演出やギャグの表現も多彩で、様々な部分に拘りを感じられる作品だった。大きなテロップを使った演出、他作品のパロディなど、色々なギャグの表現が見ていてとても楽しかった。シーサーによる沖縄memoも分かりやすくて面白かった。
キャラクターも魅力的で、素直なリアクションが見ていて気持ち良かった主人公のてーるー、天真爛漫な所が可愛くて見ていて元気をもらえる喜屋武さん、ラブコメ部分を主に担っててーるーとのやり取りの中で照れたり、嬉しそうにしたりしている所がとても可愛かった比嘉さん、メイン3人だけでなくてーるー達のクラスメイトや沖縄に住む人達、サブキャラも魅力があった。どのキャラもこの作品に不可欠の存在だと思う。
とにかく見ていてとても楽しい作品だったし、またこの沖縄を舞台にした彼ら彼女らの物語を見ることができたら良いなと思う。
作画、演出、音楽、声優さんの演技、全てにおいて文句なしの最高のアニメ化だった。原作の良さを最大限に引き出し、その上でアニメならではの演出や動きを取り入れていた本当に素晴らしい作品だった。
作品が持つどこまでも青い青春の爽やかさ、瑞々しさ、眩しさが完璧な形で表現されていて、原作の雰囲気を損なうことなく、むしろさらに良さを磨く形で映像化されていた。原作にはセリフなしで、表情のみのコマや目が口のみをアップで写したコマが多いけど、アニメにおいてもその部分をしっかりと丁寧に描いてくれていて、シーンの1つ1つでキャラの心情が読み取れるようになっていた。作画のレベルも高く、原作の名シーンをアニメでも完全に再現し、さらに綺麗なものになっていた。スポーツのシーンもしっかりと描写されていて、特にバドミントンの試合シーンでは熱量やキャラの力強さが伝わってきた。
アニメ独自の演出も素晴らしくて、特に雛に関連した演出は見事だった。6話や24話の演出が特に素晴らしく、雛の心情や恋愛の結末がより印象的になるように工夫が凝らされていた。雛関連の部分だけでなく、19話の大喜と千夏先輩のライブ鑑賞シーンでの「渚」の曲を使った演出もとても良かった。
OP,ED、劇中bgmも素晴らしかった。特に1クール目OPの「Same Blue」は見事だった。凄まじく美しい映像は勿論、四季を表す単語を含んだ歌詞や変拍子によって青春の疾走感を表現していた。アニメの歴史に残るOPだったと思う。劇中bgmも良い曲が多く、特に18話の大喜vs遊佐くんの試合シーンは音楽がより感動と緊迫感を生んでいたと思う。24話の大喜と雛のシーンも印象的で、あのシーンの切なさをより一層引き立てていたと思う。
声優さんの演技も最高で、メインの大喜、千夏先輩、雛は勿論、どのキャラも声がつくことによってより魅力的なキャラになっていたし、心を込めて演じてくれていたし、見ているこちらの感情を揺さぶる素晴らしい演技をしてくれた。
原作を見てきた人間として、ここまで素晴らしいアニメ化をしてくれたことに心から感謝している。アニメ後の内容からもどんどん盛り上がっていくから、ぜひ2期をやってほしい。見たいシーンがまだまだ沢山あるから、そのシーンをアニメで見れることを楽しみにしている。
ギャグのテンポと勢いが良く、キャラクター同士のやり取りがコミカルで面白くて、見ていて楽しいアニメだった。コメディ部分だけでなく、ラブコメ的にも王道で、目新しさこそなかったかもしれないけどむしろそのおかげでストーリーが分かりやすかったし、ちゃんと面白かった。個性的なキャラクターも多かったし、恋愛を応援してあげたいと思えるようなヒロインも多かった。
覚醒した美世の凛々しい表情、真っ直ぐな眼差し、異能を使いこなして他の皆を先導していく姿がすごく頼もしくて、ここでも成長を感じた。清霞との再会とやっと伝えられた美世の想い、クライマックスに向けた盛り上がりが感じられる回だった。
新しい彼女の愛々も可愛くて個性的なキャラ、それに人間離れした逃げのスピードで初登場からインパクト抜群だった。皆でのかくれんぼパートも彼女それぞれの絡みが面白かったし恋太郎の愛々への気遣いも素晴らしかった。何回も思ってるけどやっぱり最高の彼氏だと思った。教頭のディープキスババアと羽々里さんが似たようなもんってのはその通り過ぎて笑った。ギャグの中に他作品のネタも入ってたしいつも通り勢いもあって今回も最高だった。
このタイミングでの新キャラ登場にも驚いたけどそれ以上にラストの展開に驚いた。まさかここでてーるーが喜屋武さんに告白するとは思ってなかった。直前の調理実習パートの内容から、比嘉さんに日頃の感謝を伝えるためにてーるーと喜屋武さんがサプライズを企画→2人で話し合ってた所に比嘉さん達が来て喜屋武さんが慌ててその場を離れた的な展開かなと最初は思ったけど、喜屋武さんのモノローグから少なくともてーるーの気持ちが喜屋武さんに伝わってることは確実。喜屋武さんと比嘉さんの次回の動きが気になる。
作画、演出、声優さんの演技、全てが完璧で素晴らしかった。だからこそ胸が痛かった。原作読んで、この展開が来ると分かってて、それでもすごくドキドキした。前半パートの雛のモノローグ、中盤の大喜とのやり取り、そしてラストシーン、鬼頭明里さんの演技が本当に素晴らしかった。雛の気持ちがこれでもかという程伝わってきた。大喜に付き合えないと言われた後の、必死に大喜に言葉を投げかけていく時のシーンと、そして最後の泣き崩れ、「何でこんなに醜くなっちゃうんだろう」のシーンが本当に切なかった。大喜を演じる千葉翔也さんの演技も、千夏先輩と雛の間で揺れて、散々悩んで、そして雛と向き合って自分の意思をしっかり伝える、そんな大喜の誠実さが分かる素晴らしい演技だった。声優さんの演技だけでなく、全編にわたってすごく丁寧に描かれた雛の表情、間の取り方、切ないbgm、キャンプファイヤーの炎の中に消えていく落ち葉の演出、あらゆる点で気合が入ってることがよく分かる。本当に素晴らしくて、そして辛くて切ない回だった。
甘水直と澄美の過去を知った美世、死別ではないけど直前に自分も清霞と離れ離れになってしまっているからこそ、愛する者を突然失った直の気持ちが理解できて、直を止めるという決意と異能の覚醒に繋がったんだと思う。覚醒の描写の桜の美しさと音楽の盛り上がりも素晴らしかった。
自転車乗れない喜屋武さんがすごく可愛くて、沖縄の道が滑りやすくてーって言い訳してる所も微笑ましかった。夏休み編が終わったけど、作中時間でおそらく1ヶ月前後の中で確かに色々なことがあったし、てーるーが驚くのと同じように見てるこっちも沖縄の特徴や文化に何回も驚かされたし、そして楽しかった。残り話数は少ないけど、今後もてーるー達の様子を見たり沖縄のことを知ったりして楽しもうと思う。