お粗末な宗教アニメ
手塚治虫とタイトルに入れなかったらおそらく見向きもされていない。
高評価もあるが、それは手塚治虫効果によるところも大きいだろう。
本作品では ブッダの教えとしている内容を、
生きとし生けるもの、それぞれの役割を果たせ(つまり精一杯生きろ)
という風に表現しているが、執着をなくせという根本の教えに矛盾する。
宗教アニメにありがちな ラストシーンでの荘厳な合唱風音楽といい、
その直後に流れるエンドロールでのロックギターを利かせたポップスといい、
演出のチグハグさも観るに堪えない。