タナベは「愛」を信じてるのに、現実は何も変わらず、どんどん絶望的な方向に。「愛」の種類は違うかもしれないけど、遠藤周作の『沈黙』で神が司祭や信者に何も語ってくれないという状況を思い出した。酸素が切れたタナベの選択はどうなるんだろう。
フォン・ブラウン号の方は都合の良い奇跡など起こらず、議会と解放戦線のトップにとってはイデオロギーもただの取引き材料でしかなかったのが現実的で良かった。「志」みたいな青臭いことを喚いてるのはハキムみたいな下っ端だけ。
本能むき出しのヤケクソリュシーも良かった。
テロと交戦、月居住地域へフォン・ブラウンを落とそうとし、取引が行われ追突回避。
クレアを抱えて移動するタナベ、愛で動き追い込まれるタナベ。
ミスリードの可能性もあるでしょうが、クレアの酸素ボンベのリリースボタンにタナベが手を。
テロの襲撃で死線をくぐる前後の表情の変化がすごかった。
フォン・ブラウン号のエンジン再始動で、連合がテロに屈したかと思ったら、
テロのスポンサー「島の領有権は譲る」
連合は国際機関だから、国だろうが個人だろうが権益を独占できないと思うけど、ウラなんでしょうね。