エロゲ原作
全2巻からなるovaの2巻目
剣の声に導かれるように転移、異世界で戦いを強いられる点で『IZUMO』と酷似
【良い点】
設定自体は面白そう。
最後、主人公と確執ありげなライバルキャラも異世界転移していることが発覚。現実での確執を異世界で清算する、という話型はこの手のアニメでありがち。『IZUMO』然り『アラタカンガタリ』然り
あるキャラが主人公のことをパパ呼びするところ。パパ呼び自体が良いのではなく、妖精は家族を持たないからその憧れの延長でパパと呼ぶようになるというドラマが良い。必然性のある"パパ呼び"。
【悪い点】
尺の都合上しょうがないかもしれないが、あまりにも場当たり的な展開が続く。伏線がなく、ただ筋を追っているだけで面白くない。妹を攫った帝国側のキャラももう少し前の段階で印象付けて置くべきだったのでは?と思わなくなもない。
場面間の繋ぎが無理矢理でスムーズでない。頭に話の流れが入ってきにくい。
反帝国を掲げる隣国と同盟を結ぶことを交渉する際、妖精の話を持ち出したのが謎。そもそも妖精の話なんかしていなかったのに唐突に持ち出して、そのせいで交渉が決裂するって、本当になんなんだ。
「妖精に頼る限りこの世界に平和はない」「妖精だけに痛みを強いることが既に本質から外れている」と言うけど、隣国が妖精を酷使している背景なんて説明されてないし、王国側も普通に駒使いしてたじゃんとなるし。この話はなんなんだ。まるで成立していない。
多分、妖精を使役するのではなく真の共生を目指すのがこの作品の大筋の一つなんだろうけど、悲しいかな2話しかないのでそこまで進むはずもなく。
何れにしても話が序章よりも前の部分で終わっているため、得るものがない。
【総合評価】
話が序章の序章で終わってるし、単純に面白くないし、妖精関連の話もライバルとの関係も何も進展してないしで普通に酷かったなと。
評価は、「とても悪い」