「……だれ?」
状況は悪化するばかり。絶望を象ったかのような現実が、双眸に映し出された。楽しかった日々、幸せな日常。それに大好きな「めぐねえ」。幻想はその強度を弱めつつある。
はじめから、きっとわかっていた。あなたがもう、そこにいないことを。
お別れのときが近付いていた。
これまで、そして今このときでさえ、わたしを導いてくれた先生。
「この先何があっても、その笑顔を忘れないで」
壁一枚の隔たりで、あなたは遠い世界へ旅立ってしまった。でも、もしかしたら、今もその向こう側で微笑んでいるような気がして、扉を開けて――でも、そこにはやはり、誰もいなかった。
「ばいばい、めぐねえ」
ついに学園生活部の拠点となっている生徒会室の間際までゾンビが入り込んできてしまう。
それが由紀の記憶にある親友のなれの果てであったためか、由紀は正気を取り戻しショックで動けないみーくんを助けにいく。
前回のシリアスな引きそのままのアバンスタートでOPの雰囲気と本編がちぐはぐになってしまっていた。
感染した胡桃が暴れ出し、悠里のいる部屋の外にもゾンビの群れがいる。内と外にも奴らがいる状況で悠里が一番精神的にピンチである。
この状況で誰より冷静になったのはみーくんか。
ゾンビは生前の習性で徘徊するためか、扉が開かないとなると一か所にはあまり留まらないらしい。
それぞれ部員がみな極限状態で回想が多いのが涙を誘う。
みーくんが地下で薬を取りにいくのが先か、悠里が胡桃にとどめを刺すのが先か…。
感情でめぐ姉ゾンビを倒すことに躊躇するみーくん、だけど足をつかまれたとたんに恐怖でとどめを刺してしまうところは凄く人間臭い描写だったように思う。
初期感染者用実験薬が箱で置いてあるが、この伏線は回収されないままアニメでの物語は終わりを告げる。
由紀はめぐ姉のゴーストの囁きから放送室を目指すようにいわれた。
それらはすべて生前のめぐ姉の遺言であったようだ。
めぐ姉との別れは全てずっと昔に終わらせていた、だけど由紀はそれを見ないフリをしていた。
次回、最終回
☆☆☆★(3.5)
みーくんが地下に行くまで本当にハラハラしたし、サイレンが鳴ったときは絶望した。ゆきが現実に向き合って、めぐねえにさよならを言えたから、止まった時間が動き出すように、大きな変化があるといいな。放送室に急いで……。りーさんがまだとどめを刺してなくてよかった。
これ細菌兵器がどうしてこんなに広まったのか、とか、なぜこの学校は作られたのか、みたいな謎は明らかにならなそうだなあ。
ゆきが現実と向き合い始めたということか。
しかしまたOPが不穏な変わり方したなぁ…ゆきの帽子に血らしきものがついてたり、3人の背景がますます真っ赤になってたり…冒頭のみーくんに当たった骨はもう誰も受け止めずに跳ね返ってるし…
やはり最終回は卒業なんだろうけど、生きて卒業してほしい。。
(2015/9/18)
めぐねえは確かにいた
なんだよこれ…始まった途端からもういよいよやばい状況で鳥肌もやばいし悲しすぎる。めぐねえずっとゆきちゃんを見守ってくれて、今回も守って導いてくれて、最後にゆきちゃんが立っていたとこがめぐねえの殺られたとこだし、生きてって、、みーくんつよい子、すごくすごく頑張ったね。。
ユキがやっと現実に目覚めたか。彼女の動きが事態にどう影響するのか気になる。納得のゆく謎の解明もあるのだろうか?
ばいばい、めぐねえ……
物語に引き込まれる良い演出。
次回最終回楽しみ。