今まで見たアニメの中で一二を争うくらい面白かった作品。
カテジナ・ルースを筆頭に狂気が偏在するキャラクターたち、女や子どもに老人ばかりの戦場、人死にが多く出る、など暗い作品と呼ばれるに足る要素は持っていながらも、Zガンダムのような悲劇としての作りではない。
根底に大きな愛がある、温かい作品だと思う。
むしろ中盤までは(死者の数はともかく)牧歌的で明るい作風だと思ったくらいである。それでいて、緊張と緩和もうまくつけているので見ていて飽きない。
MSの戦闘も面白い。本作は影をあまり描写しない独特な画風で、一見作画ではこれ以前のガンダムに及ばないように見えるが、とにかく動く!主人公ウッソ・エヴィンの戦闘センスの高さも相まって見ごたえがある。
ガンダムのアニメを観終わったのはこれで12作目だった。終始暗い雰囲気に凄惨な描写であったが、終わりよければ全て良し、リーンホースJr.の特攻のところは50話分の思い入れがあったからか不覚にも泣いてしまった。ラストシーンも寂しさを残す綺麗な終わり方だった。
黒富野が溢れ出してる。
死人が出すぎ。
ただし、ジジイはかっこいい。