海外でも賛否両論が極端だったという作品でしたが、日本人である私の目から見るならとても良かったです。まずは映像、日本画風のタッチが流れつつ、CGキャラがぬるっと動くのは新感覚で面白いです。しかけ絵本のように、目を使って観る楽しさを全面に推した映像に仕上がっています。文字をババンと画面に出す、絵巻風に時間が流れるなどなど。キャラクターも非常にわかりやすい、そこはアメコミテイスト。
しかしストーリーは分かりやすい、とは言えません。むしろわからないのが正解。辻褄や整合性とは無縁ですので、ノリについていけなくなると途端に退屈になってしまうかもしれません。終始わからない、という場合もなきにしもあらず。でも、例えばディズニーのような起承転結パターンに飽きたなら、この作品はおすすめです。ひたすらノリで押し切る、いわば物語が混入した観る祭りです。
サムライガンマン斬ザザーン!大体無茶苦茶で面白かった。いいねんこういうので。ゴリラ活躍し過ぎィ!イケメンだし。
ヒーローものかと思っていたら半分は巨大ロボットものだったでござる。まあそれはともかく映像はすごいのだけど、ひたすら因縁の敵と戦って、戦って、戦ってばかりなのでドラマが薄いというのと、そんなふうに戦ってばかりいるわりには(あるいは戦ってばかりだからこそ)撤退して、見逃してとなかなか決着がつかないのがテンポ悪く感じられた。