シリーズ全体を締めくくる終章
両儀式という人物の真実
女性人格で否定や死を包括する式、男性人格で肯定や生を包括する織、その2つの人格の根底にある肉体そのものの人格である両儀式。
根源に直結している存在であり世界に干渉できる力を持つものの彼女に人間的な欲望が存在しないことに大きな矛盾があり、
欠けているからこそ生まれる探求が人間を形作る要素として大きくあるというこれを「両儀式」という人物で総括していて最後に落とし込んできたこの作品のテーマに1つの答えが示されていた。
またこの作品でのキーマンとしていた「黒桐幹也」の存在もここで昇華されていて、普通の人としての存在で描かれていた幹也が両儀式からしてみれば
『特別』なものであり、幹也は他者を特別視せず式の存在をもただの1人の人間として見ていてこれは荒耶宗蓮との対比にもなっている。
途中に両儀式から問われた望みに対し何も要求しないという選択をしていて、幹也はこの一貫して普通であり続けここでも『式との普通の日常』を望んでいて「普通」である幹也の存在や今までの行動が報われた瞬間に感じた。
またこの章では『空の境界』のタイトル回収がなされており、ここでいう空は単に空っぽだけではなく「固定化された本質や独立した実体がない」という考えがあるが、実際は人間は絶えず変化するものであり「式」「織」「両儀式」というこれらは同じ人間にある違った側面でありながらも1つの両儀式という存在を作っている。
「空の境界」は単純な善悪や生死、正常や異常という区別を超えた場所を表していてその境界の先にあるものは必ずしも答えではないということではなく、むしろ答えがなくても生きていけるという可能性なのかもしてない。
また終始降り続けている雪の演出も静寂、孤独、浄化、時間の停止といった雪の持つ意味や最後の雰囲気や式の意志とリンクしていてとてもいい演出になっていた。
とてもいい落とし込みになっていて30分とは思えない満足感だった。
タイトル回収綺麗すぎだろ
当たり前のように。
会話のみってどうなん……??
レンタルでしか観られないのでここまでの話を観返したり出来なくておぼろげな記憶のあっさりとした感想だけど、物語本編の幕を引くことがこのお話に任されているの本当に凄い。
ワンシーン、ふたりのみの会話劇、それも話しているのはほぼ両儀式、内容もかなり説明的なのに、文章的な言葉の意味に負けないだけのものが画面の中にあって、それはおふたりの演技とか音響、劇伴、映像は特に雪の描写(多分CG?)、ufotableらしいもの凄いのに嫌味なく馴染んでる超絶カメラワークなんだけど、それがすべてふたりが交わしたやり取りに収束して本当に美しく切なく終わった…。
2014/4/18【レンタル】一つのシーンのみで喋りっぱなしの30分。斬新な映画だwww
やっぱり最後までよくわからなかったけど、映像が綺麗だし、切なく暖かい雰囲気で心地よかった。