11歳の少女と15歳の少年―最終戦争後を生きる者たちの運命は
人類最終戦争後の世界。
大地は炎魔が闊歩する黒い森におおわれ、人々は結界に守られた土地で細々と暮らしていた。
最終戦争前に開発・使用された人体発火病原体によって、
この時代の人間は、傍で天然の火が燃焼すると、内側から発火して燃え上がってしまう。
この世界で人が安全に使用できる唯一の〈火〉は、森に棲む炎魔から採れる。
火を狩ることを生業とする火狩りたちの間で、あるうわさがささやかれていた。
「最終戦争前に打ち上げられ、永らく虚空を彷徨っていた人工の星、〈揺るる火〉が、帰ってくる――」と。
“千年彗星〈揺るる火〉を狩った火狩りは、〈火狩りの王〉と呼ばれるだろう”
紙漉きの村に生まれ、禁じられた森に入って炎魔に襲われたところを、火狩りに助けられた灯子。
首都に生まれ、母を工場毒で失い、幼い妹を抱えた煌四は“燠火の家”に身を寄せることを決意する。
灯子と煌四、二人の生き様が交差するとき、あらたな運命が動きだす――
(一期終了時点)
起こった出来事の少なさの割にはテンポ感が良く、省略可能なセリフやカットはそこそこ削っているように感じられる。説明の量は世界観を考えればやや少なめで良い。
所々に入るコマのカットインや劇画調(?)の静止画の挿入が印象的。アクションにはそこまで力を入れていない。異能キャラの扱いの雰囲気に若干の不安あり。
現時点では1話ずつ見るよりは一気見した方が評価がしやすい作品のように感じる。謎を多く提示することで全体として推進力と魅力を持たせているつくりになっているが、世界の闇の提示がやや露骨なため、今後の展開次第では一気にチープになる可能性を孕んでいる。期待。
3.1/5