「ブーッ」と部屋のブザーが鳴り、ドアを開けるとそこには小さな男の子が立っていた。
手に持った高級ティッシュ箱をスッと差し出し、
「203号室に越してきた、“さとう”ともうす。以後、おみしりおきを。」
とある事情で『アパートの清水』に一人暮らしをすることになった、さとうコタロー、4歳。
腰におもちゃの刀を携え、今日も一人買い物に出かける。
その大人っぽくもあり、幼くもあるコタローの賢明な生き方は、周りの人に少しずつ影響を与えていく。
両親と過ごせるその日のために、強く生きると決心した4歳児の物語――。
ほのぼのご近所コメディーかと思いきやとにかく背景が重く、シュールな子かと思いきやその行動には全部理由が有る…。
本当に背景だけが激重ですが、笑えたり優しかったり泣けたり少し暗かったりとバランスの良い作品だったと思います。
★★★★★★★★☆☆
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コタローをはじめとして登場人物の設定が想像以上に重く、コメディ部分も正直あまり笑えないと思ってしまったが、暗い過去や問題を抱えて生きている人達が寄り添って生きる姿に心が温まった。どうかみんな幸せに生きて欲しい。