日曜の朝、家族が観る釣り番組の音で目を覚まし、その次の番組で本作品が流れており、それを眺めていた当時を思い出しました。
当時はアニメに強い関心があったわけではなく、「アニメとはこういうものなのか」というおぼろげな感覚で受け止めていました。しかし、今にして思えば、後に多大な影響を与えることとなる伝説的な作品を日常の中で目撃していた事実に驚きを禁じ得ません。
本作の導入は、主人公が莫大な借金を背負わされ、切羽詰まった末に少女の誘拐を試みるという、本来であれば極めて重苦しくシリアスな背景から始まります。当時はその異様な設定の真意を知る由もありませんでしたが、本来なら暗くなりかねない題材を、ポップかつ洗練されたギャグとして見事に昇華させている点に作品の大きな魅力を感じます。
過酷な境遇すらも笑いとエンターテインメントに転換してみせる軽快なテンポ感と構成力。作品の本質的な面白さと、時代を象徴するコメディとしての完成度の高さを改めて実感させられる第1話です。