私自身、囲碁のルールは「石を囲ったら取れる」くらいしか知らない状態で見始めましたが、結論から言うと知識ゼロでも面白いです。
『ヒカルの碁』を語るうえで、やはり欠かせないのはそのストーリー。
囲碁の名門に生まれた天才少年・塔矢アキラの前に、突如現れた前髪金髪のガキ――それが主人公の進藤ヒカル。なんとなく対戦してみたら「こいつ…できる!」となる初期の展開は、今観ても最高にアガります。
なのに、当のヒカルは囲碁にさっぱり興味がない。その圧倒的な才能(実は佐為の力)を持ちながらなぜ無関心なのかと、アキラが激しく葛藤し、問い詰めていく熱い展開も最高です。クソ真面目ゆえに狂わされていくアキラですが、そんな彼の囲碁に対する真っ直ぐな志や人間性に、視聴者はどんどん惹かれていくのだと思います。
一方のヒカルは、守護霊(藤原佐為)の言う通りに打っていたらアキラに一目置かれるようになります。しかし、アキラが見つめているのは自分ではなく背後の佐為。その事実に気づいたヒカルが「俺自身を見てくれ」と言わんばかりに、あえて突き放すような態度を取るツンデレっぷりもたまりません。物語の終盤、ついに守護霊の影ではなく「進藤ヒカル自身の碁」としてアキラに認められる展開は本当に鳥肌モノです。
そして作中の桑原のジジイの名言「囲碁は二人で打つもの」。どんな競技でも名勝負と呼ばれる試合は、お互いが強い者同士だからこそ成立するのだという本質を、この言葉に気づかされました。
ただ、アニメの全75話はさすがに少し長く、正直「アニメ向きの題材ではないのかな」と薄々感じてしまう部分も。碁盤を俯瞰で見せる演出などは面白かったのですが……。
あと、本編後の「GoGo囲碁」のコーナーは、次回予告のワクワク感がすべて消え去ってしまう気がして、個人的にはいらなかったなと思います。
話の内容が気持ち悪いな…と身構えてしまっていたが、どうやらこれこそが本作の狙いであり、テーマそのものらしい。腹をくくり、我慢して見届けるとする。
今作の最大の魅力は、思春期特有の「男女の成長差」を絶妙に活かした関係性です。第1期と比べると、男主人公の身長が徐々に伸びていく様子が丁寧に描かれており、作中でしっかりとそこに言及されるのも心憎い演出。まだ完全に「付き合う」という一線を越えないからこその、焦れったくも甘いイチャイチャ感を存分に堪能できます。
毎話そのイチャつき具合を堪えきれず、画面に向かって「はよ○ねや!」と叫びたくなるほどのキュートアグレッション(愛らしさへの攻撃性)を誘発される、破壊力抜群の描写がたまりません。
また、主役2人のキャラクターデザインも他に類を見ないほど特徴的で、この独特なビジュアルが作品の唯一無二の空気感を作っている点を高く評価したいです。
ストーリーに関しては、序盤から中盤にかけての丁寧なビルドアップが素晴らしかっただけに、終盤がやや駆け足気味に感じられたのが惜しいところ。
とはいえ、第3期は男主人公が完全に身長を追い越す未来が見えるようで、今から期待が膨らみます。
「名探偵コナン × トレジャーハンター」という面白そうな組み合わせにワクワクしたものの、大した謎解きや伏線もないまま、犯人はあっけなく自白。最後はいつもの爆発フィニッシュ。
導入部になぜか某大泥棒の覆面が登場しますが、本編ではほぼノータッチなので、観終わった後に「そういえばいたな…」となる程度のスパイスです。
色々とツッコミどころはありますが、とにかく蘭姉ちゃんと園子が最高にかっこいいので、すべてを許せてしまう作品。