どこかで聞いたことあるタイトルに内容が気になったのでたまらず視聴しました。
間違いなく日本のアニメ文化に貢献したであろう「国宝」のような作品です。
実写では出せないこのモチモチした感じがたまらないです。そりゃアニメオタクになっちゃうわけだ。
中盤噴水の前に置いていった食料が気になって仕方がなかった。路地裏の人たちに行き渡っていてほしいと切に願う。
あと、エンディング・テーマが花澤香菜さんで「おぉ!」ってなった。どうやら後々声を当てるキャラクターがいるっぽい。
作品のタイトルを理由に敬遠してしまうのはもったいないと思わせる、見事なダークホース作品です。
アニメーション演出の引き出しが広く、『ダンジョン飯』を想起させる温かみのある背景美術や、あえてYouTube等で聞き馴染みのある音を混ぜ込む攻めた音響センスが光ります。また、冒頭にはメタフィクション的なユーモアを交えるなど、一筋縄ではいかない魅力を放つ必見の第1話です。
最初から最後まで画面越しに名作の雰囲気が漂っており、本気で追いかけようと心から決意させられました。
最近は数多く見かける「追放系」の王道ジャンルではありますが、この作品はひと味違う気がします。主人公・ロメリアが自身の強みをみだりにひけらかしたりせず、地に足の着いた芯のある立ち振る舞いを見せているおかげで、自然と引き込まれてしまいます。変に気負っていないからこそキャラクターの魅力が際立っていて、思わず画面を食い入るように見入ってしまいました。
意図せず理不尽なゲームに巻き込まれ、参加者たちの貴重な時間が容赦なく削り取られていく――。その残酷な事実が軽視されている描写には、観ていて強い違和感を抱かざるを得ません。
しかし、その圧倒的な理不尽さのなかでこそ、神崎直が参加者たちに突きつけた問いかけが強烈な輝きを放ちます。ライアーゲームというイベントの本質が、単なる「嘘をついて成り上がるシステム」ではなく、「嘘をつかないことで全員が救済されるシステム」であるという真実に気づかされる構成には、思わず痺れました。利他の精神と信頼によって誰も落とさないという選択肢を提示する彼女の姿からは、極限状態の人間模様を描く本作の真骨頂を見た思いがします。