やっとスマホを有効活用してくれた~!でもそういうシーンに限って別にスマホじゃなくてもいいじゃん! 原作を一旦考えないで2018年ということを考えると、このアニメ、すっげぇ胸につまされる所いっぱいあるんだけど、女子高生が誘拐された話を美談にすり替える我が国で、アッシュのあの悲惨な過去は受け入れられにくい気がする。あの過去があったから英二にキスするんだろ~とか冷やかす意見、案の定多かったし。
テレ東アニメであり、昭和の香りを残したまま平成のギャグをするという挑戦に出た本作、2話で早くもその短所が出た気がします。あまりにも内輪ノリに走りすぎじゃないかな。総集編云々のギャグも長いし、実況中継のギャグももっとボキャブラリーがないと、「いつものテレ東」で終わっちゃうよ。一方で、その内輪ギャグが非常にハマっている所も多く、特に「大事件が起きて各局が臨時ニュースを流しても云々」の件はやっぱりやって欲しい。
まだ3話だし、終盤に面白さが詰まっているんだろうから見捨てはしないけど、またビジュアルノベル原作アニメの悪い癖が出ちゃった。各ギャグシーンがあまりにも、あまりにも幼稚に見えてしまう。プレイヤーが自分のテンポで進められるので一呼吸おけるゲームと違い、悪く言ってしまうと作り手の押し付けをそのまま見せられるアニメとではぜんぜん違うんだから、引用するギャグも取捨選択していいんじゃない?
「新国立競技場の設計資料建設費より有意義な使い方をお約束します」「ブルーアイズヤンキー」「でも春休みの2週間くらいでそんな上手にできるようになると思う?無理無理、だからこっそり化粧の練習をすることで社会に出た時に恥をかかないようにしてるの」…台詞が非常に面白い。そして漫画のリズムをそのまま生かしたテンポが。各ギャグがネタの面白さより勢いで押していく感じなのでそこにマッチしている。期待以上でした。
面白いぐらいに幾原邦彦だったので腹抱えて笑った。幾原邦彦はとにかく80~90年代の舞台芸術が好きで、特に寺山修司にハマっていた事を理解していると、幾原作品も本作も楽しめるんじゃないでしょうか。正直初っ端にスタッフロールが流れた時点で少し嫌な予感はしてたよ。主要人物の関係性はまどマギとラブライブを合わせた感じを醸し出しているがさてはて。授業風景や食事風景を映し出すテンポも良く、これ以後の話をスムーズに展開させていくのに非常に役立つ。
本来ルパンは1話完結で、それなりのピンチが起こるが、ルパン一味がどうそれを解決していくか、を楽しみにしている層がかなり多いと思うので、そこに対して4~5話の中編をぶつけてきている。その方向性に、峰不二子の「私はあなたの何?」という問いはミスマッチのように見えるが…その答えは来週まで待つ。アミのキャラがブレブレという方向で統一されているのが面白くなってきた。そして五右衛門のあの言葉は、ただのギャグじゃないよね?
うん、普通に面白い回でした。傑作続きの中で一休み、みたいな。でもちゃんと丁寧にやってくれているから、ちゃんと面白い所に落ち着いている。猫姉さん✕まなちゃんを見せるあたり、スタッフは客層をしっかり理解してるね。海座頭は、5期の一反木綿と少女の友情の話が好きです。
前回の色んな人の感想を見ていたら、多くの人が時代設定の変更に違和感を覚えていて、その中で「アッシュが医者に『バナナフィッシュって何だ?』と聞く前にスマホで調べないのが意味不明。何のために持っているんだ」という指摘が非常にしっくり来た。作品の時代設定の変更に合わせて細かいディティールを変えるのは常識中の常識で、鬼太郎でもルパンでもデビルマンでもやっていたこと。。時代の変更で台無し!って批判は全然納得なんだけど、変更してのは時代だけで各キャラは古い価値観のままだし、小道具がその時代のものに更新されていない!ってのも充分に台無しになる要素だと思います。今回もスマホ出てきたけど、本当に「出てきただけ」だったよな。時代設定の意味…。
原作漫画を読んでいないので比較のしようがないが、やっぱり急ぎすぎな感もある。英二が既に「アッシュが話をするのは君しかいない!」キャラになっているの早すぎない?
いいじゃないですか、非常に。おそ松さんの二番煎じをどう回避するかに注目していたんですが、この一話だけでもそれがしっかり見えてきます。パパの「変わらなきゃいけないのだ!」という言葉とともに、ルックスが変わり、キャラが変わり、声が変わり、風景まで変わる。しかし絶対に変わらないのが、昭和アニメ的なテンポだ。これはひたすら最先端ギャグをぶち込んで視聴者を置いてけぼりにしようとした「復活!おそ松くん」との最大の違い。そしてテレビ東京であるが故のギャグを使っていくのもいい。手塚治虫と赤塚不二夫がトキワ荘仲間であるとか、今の若い子に伝わるのかな…。一つ注文があるなら、5000万円を鞄に入れるギャグまでするんだから、もう実名出していいと思うよ。
少なくとも、実写版バカボンの数億倍面白くなると思います。
無人車、ドローン、網膜センサーと王道ながら最先端技術をしっかり見せてサイバー街を印象づける演出、王道の三つ巴展開、そしてルパンがCIAに、というより義賊がアメリカという国へと説教する展開、ルパン三世というマンネリを解消するでもなく今の次第に合わせていくスタイルはここにきてようやく成功してきた。アミがどんどん可愛くなってくる(正直EPISODEⅠは間抜けにしか見えなかった)。
流石に眠たくなってきた…。登場人物の名前もなかなか入ってこない。導入部だと思って諦めるけど、つまり1話2話は単体としては全然面白くない。相変わらずビジュアルノベル的なあるあるネタ満載で渇いた笑いが浮かぶ。興味深いのは、これまたビジュアルノベルあるあるの「主人公が無責任に熱血漢」なのを、記憶喪失だから無責任に振る舞う事を許すという構造に落とし込もうとしているところ。
のんのんびよりの定規落としバトルの回が大好きなので見てみました。原作漫画をちらっと試し読みしたけど、テンポは明らかに原作の方が良いな。しっかりとあの顔芸を再現しているのは偉いと思います。調べたら、監督は『月がきれい』の岸誠二かよ! OP詐欺でありED詐欺な作品。ここから更に面白くなっていって欲しい。流石にあの教師にはドン引いたけど。ありゃ笑えないよ。「遊ばれるな。遊べ、私たち。」ってキャッチコピーが台無しじゃないか。
最後のオチがブラックだという意見が多いようですが、いやいや、全然黒くないと思いますよ。今回のテーマはズバリ「持つ者と持たざる者」です。
今年大評判となった映画『グレイテスト・ショーマン』で、白人男性フィリップが有色人種の女性・アンに恋をし、住む世界が違うと嘆くアンにただ「そんなの俺は気にしない」と連呼する、というシーンがあったんですが、いやいやそういう問題じゃないんです。当時のアメリカにおいて絶対に迫害されない白人男性が彼女に「身分の違いがあっても気にしない!」と言っても説得力はゼロで、その違いのせいで彼女は命も危ないんです(実際、サーカスは放火されました)。受けている苦しみを理解しようともしないまま甘い言葉を吐くフィリップと主人公バーナムのせいで、この映画は正直褒められたものじゃありませんでした。年間ワースト候補です。
今回の鬼太郎でも、ユウスケがいくら「君は心が綺麗だ」と言っても、それがきららの救いになるかと言えばそうとは限らないし、これまでのフィクションはそうなる展開を書きすぎたと思います。きららが受ける悲惨過ぎるいじめや扱いは、見た目の美しさより心の美しさ、みたいな美談だけで解決できるものじゃないですよ。宅急便の男のあのリアクションとか失礼にも程がある。持たざる者だった故に悲惨な目にあったきららの呪いは、持つ者であるユウスケは勿論、まなにも、そして大人の事情で持つ者へと改造させられた(←ここ重要!)猫姐さんにも解けるものではなかったのです。
俺は決して、整形手術を受ける人を馬鹿にしたりは出来ません。元が不細工だろうがそうでなかろうが、より美しくなりたいという願いは絶対に否定されてはいけないのだから。
これまでの体たらくは何だったんだ、と言わんばかりのルパンらしい導入。ルパン一味を置いて、アミと不二子の共闘にスポットを当てた展開が良い。特に色仕掛けをしようとして、逆に男の本当のゲスっぷりを知らされてしまったアミという展開は今後絶対生きてくるので良かったと思います。
原作未読。短さや時代背景の変更で早くも賛否が渦巻いています。見終わってから原作を買う事に決めたので今はアニメを楽しもうと思います。感想としては、突飛な展開や驚くべき伏線回収もないのに素直に面白かった、というところです。アッシュと英二の絆の深さを1話でいきなりコンビ結成! みたいにならないのが良かったと思います。声優陣が最高で、特に野島健児と石塚運昇。そこに平田広明も加わるのか!
いかにも「ビジュアルノベルをアニメ化したら1話はこうなる」という1話でした。不思議な世界観を説明しすぎないようにしながら、各登場人物を紹介しすぎないようにしながら、でも視聴者を引きつけなければいけない。正直その手に失敗した作品は山のようにあると思いますが、今回はまぁまぁ良かったんじゃないでしょうか。しかし残念なことに、これまたお約束の「ビジュアルノベルをアニメ化したら主人公は独り言を延々とつぶやく」病もしっかり発症していますね。これはビジュアルノベルの形式をアニメ化する以上やむを得ないと思われているのですが、アニメはせっかく絵を動かせるんだから、表情や動作だけの演出で勝負して欲しいです。
目玉のおやじの声が野沢雅子であることに完全に慣れていないまま14話まで来てしまいましたが、まさかここでしっくりくるとは。あの声は田の中勇には出せない。DBを想起する人が多かったですが、個人的には銀河鉄道999の鉄郎を思い出しました。しかし、真面目だから母親に勝手に父親はいなくていいと思われている少年、身勝手な理由で幼いまま命を奪われた少女、父の異変を背負って親孝行な息子に育ったが故に夢を見ぬまま大きくなった鬼太郎…3パターンの子供の悲劇を書き分ける脚本は見事です。まなちゃんが「鬼太郎には助けてくれる友達であって欲しい」と「猫娘には頼りになるかっこいい女性であって欲しい」と「妖怪と人間が共存する世界であって欲しい」の3つを夢見ている事には思わず泣きそうになりました。ええ子や…。
最後まで馬鹿で安心しました。気泡は笑った。でもネットに質問はやりすぎかな。大塚明夫に「上司がクソでさ~」とか愚痴りたいな。
もうこうなる事は分かっていたし、覚悟はしていたけど、最っ低の最終回だと思います。もう本当に全ての伏線回収が雑! 本当に雑! 河童とか飛行機苦手とか嘘つくときの癖とか、短くさり気なくしておけば感心する伏線を大げさにやっちゃうとか一番イタいよ! 伊集院のキャラは最初から最後までブレブレで5話の良さが台無しだし、本当に先輩とか委員長とか妹とか後輩とか何っの意味もなかったやんか! 多田が招待状拾いに行くのも演出が失敗していて格好良くもなんともない。そして何より、12話までがあまりにも雑すぎて多田とテレサは禁断の愛に向かうように見えないまま、最終回が雑になったのが見え見え。幸いなのはこのアニメが「最高!神!」とか騒がれてないこと。
テレサが「多田くんは、私にとってのれいん坊将軍ですね!」って言うのに500円賭けていたので、明日コンビニに500円募金してきます。でも言ってたらもっと酷かったと思うので良しとしておこう。