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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

Exodus2期の後、生活の場であった海神島から、「若い世代が犠牲になって得られる平和」が気に入らないマリスが、総士含むパイロットと共にフェストゥム側(ベイグラントのコア)へと離反し、総士の奪い合いから起こる最後の戦い。

ファフナーらしく、初っ端から見る人を置いてけぼりにするねぇ!辛いって。
1話は初見時の無印並に何にも分からなかったし、3年後じゃなくて3年前じゃないのか?って最初から最後まで困惑させられた...。

理解する上で大事な要素として
・マリスはエスペラントの一人で、exodusで両親を失った結果、犠牲を是とする考えに賛同できずに、ベイグラントのコアであるプロメテウス(マレスペロ)に協力することにした
・一時はどこぞの島にマリスや総士含むパイロット&マレスペロが滞在しており、第5次蒼穹作戦の結果、マレスペロが北極に作った、竜宮島を模した偽竜宮島にロケットで逃げた
・偽竜宮島では主に憎しみを学ばせる為か、人間に模したフェストゥムに実際の生活をさせて、感情を学ばせる場となっている
⇧次第に、セレノアやレガート、フロロを見ていて分かる通り、家族や島を大切に思う気持ちから、海神島の住人に憎しみを感じている
・第5次蒼穹作戦は、独立人類軍&海神島のファフナーパイロットVSどこぞの島のフェストゥム という構造で、フェストゥムはマレスペロが密かに集めていたと考えられる
⇧竜宮島を奪還するのが目的では無い蒼穹作戦で(ややこしいし重要)、この場合攫われた総士を取り返すのが目的。
・独立人類軍(バーンズ)や新国連(ヘスター)が協力的な理由として、ベノンという新たな脅威を前に、竜宮島奪還&アルタイルに触れることで解決することが最善だと捉えたからだと考えられる
⇧特に新国連に関しては、ベイグラントを「支配」していたが、反逆されてしまい、今までの優位性が無くなって申し訳無さ&解決案に乏しい為だと考えられる
 また、アルタイルが強大すぎる力を持っていることも理由を裏付ける
(いきなり友好的すぎてキョドるけど、「最後だしハッピーエンドを作るために...」みたいな、作者の意思が透けている舞台装置って感じでは無いと思う)
・元の居場所である竜宮島は、exodusで飛来したアルタイルと共に眠っており、居場所は両陣営共分からないので探している
・マレスペロはベイグラントを失っていたが、ロケットで衛星軌道を経由した際に、自身とミールの欠片をゴルディアス結晶に合流させ、赤い月を構築した
⇧赤い月で人類全体を見渡せるし、竜宮島を発見しようとした(筈)
・総士は「永遠の存在であり、フェストゥムに痛みを与えるためにこの世に居続ける」ので死なずに、アショーカから転生した
⇧島の祝福って感じかな
・道夫や弓子がフェストゥム側にいるのは、マリスの持つ美羽の記憶を基に擬態したフェストゥム。道夫だけ声が違うのは、美羽と過ごした期間が無かったから。
⇧マリスは美羽に匹敵するほどのエスペラントで、人心の掌握に長けていたから?

...は?1話を納得する為に、これだけの情報量が必要なのどうなっとるねん...。
わざと2周目をさせる作りだとは思うけど、流石だなあって。w

ただ、総士を奪還し、海神島で生活を始めるようになってからは、分かりやすく面白い。

島のことやファフナー、フェストゥム、そしてミールのことなど、しっかり解説している。
他にも、変性意識や乗り続ける事での同化現象、アルベリヒド機関による子の誕生なども解説している。
これが初見の人がbeyondから見ても良いと言われる所以かな。

ただ、それ以外にも、ファフナーの重要な世界観・設定をも上手く組み込み、今までを振り返ることの出来るシナリオが、最後の作品として本当に相応しいと感じた。
・海神島のどこにいれば良いのか分からない総士が、「居場所がないのは無知で無力だから。他者とのつながりがないから」という言葉から、力を付けて何者か教えてやるという「存在」をテーマにした展開
・exodus組による「全ての命の尊さ」「怒りには優しい気持ち、憎しみには理解する気持ち、弱さには戦う気持ち。これらが自分を守る盾になる」「敵なんてどこにもいない。状況が敵を生む。現実には居ない敵を作り出す。敵はお前の中だ」と総士にファフナーという作品に於いて超重要なことを学ばせる展開
・千鶴や他の島民が亡くなった際に、それが「憎む・恨むべきこと」では無く、残した物を尊び、その人の分まで生きていくことを総士が学び発言すること
・総士が「フェストゥムは全体の意思に従い、自由意思を持たず、皆自分と同じだと思っている。そっくりだ」と現状の美羽に諭すこと
・マリスに「マレスペロに従えばフェストゥムとの共存も出来る」と唆された時、史彦が「我々の祝福は我々自身の意思で決める」と「選択」を重要視していること
・「RIGHT OF LEFT」と殆ど同じ最後の展開を総士が打破する展開
・「英雄、二人」で今度は総士と一輝が戦闘するシーン
・島民は犠牲を是としている節があり、それは誰にも拭えないものとなっていたが、総士は島民から数々の事を学び、「お前らは犠牲でしか解決出来ないんだ」という考えになり、美羽のアルタイルに命を捧げる運命からアルタイルとの「対話」の道へと進んで行き、結果アルタイルの力を全ての人類・フェストゥムへ分け与えたハッピーエンドに繋がる展開
・最後にShangri-La(現代ver)が流れること

言語化してみれば分かるけど、マッジで良く出来てる。The 集大成。

とにかく総士という転生したキャラの役割が凄い。
上記以外だと、やはり唯一美羽と対等に話せる存在ということが大きい。
超重要なエスペラントだから誰も「対等」に話せないし、両親もいない美羽にとって、総士という存在に「しか」この関係性を築くことは出来ない。

それも、総士はほぼ0の状態から数々のことを学んでいるので、美羽にダメ出しが出来る唯一のキャラでもある。
楽しそうに口喧嘩するのも総士だけだろうし、これまた微笑ましい。

タイトルにもある通り、beyond(向こう・越える)を体現した展開で過去一満足している。
まあニヒトはザルヴァートルモデルなのに、ザルヴァートル化するのはどういう事なのか良く分からないが...。

あと、マリスの考え方ってごく普通で、それも良いよね。
だって犠牲の当事者(予定)だし、そんな運命を恨むのは自然だ。
両親を亡くし、しかしあの行進を生き延びた訳で。

ただ、フェストゥムに全てを委ねたら、何か悪い未来になりそうな予感がしてたまらない。
選択こそ祝福ということが身に沁みる。

さて、ようやく感想フェーズか?w

マーク・アレスがカッコよすぎる!
なんかどこかで見た記憶があるんだけど、青黒の配色は最高だ...。
ザインの誕生が火だったのに対して、アレスは水って対比も良き。

そして零央がカッコよくなりすぎ…!!声バカかっこいい。
同じ声優だけど、キャラの成長を感じるのすごい。

あと感想に欠かせないのがやはり曲。
OPが3曲あって、EDが4曲だと...?
間隔が少し空いたらしいけど、力入りまくってるねえ。
全部angelaなのも初志貫徹で素晴らしい。やっぱファフナー=angelaよ。

あと語ることとして、この感想を綴るにあたって色々なサイトを見て回った訳だけど、「島民が総士に甘い」とか「洗脳し直している」みたいなコメントを良く見かけたことには1つ物申したい。

総士はそもそも「真実が知りたい」という思いを持っており、自分が島に居たということや、その他様々な情報を自ら本などで仕入れているのを見て、島民が総士に色々教えていた訳で。
元々の総士そっくりというのは誰かが発言してたし、厳しくするより「真実を知ってもらう」ことの方が説得する上で有効だと、島民は判断したと自分は考えている。

何も知らない総士にexodus組が講釈をする所だけを切り取ると、洗脳に近いかもしれないが、相手は総士だし、内容も至って合理的で、偏った考えを教えているわけでは無くないかな。
その講釈の後に一輝に怒るシーンがあるし、本人の思考能力を侮っていないかい?

まあこんな所でお開きとしよう。(3400文字...?)
次で本当のラストか。



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