飛べないあなたを軽蔑していたのは自分と同じ飛べない人間だと思ったから。そうではなく飛ばないことを選択したシンイチローは飛んでいることと同じ。
この言葉が意味することは、全てのことに目を背けてきたこと。地べたも選択できていた。しかしシンイチローは選択できなかった。すべて怖かったのだ、父親と比べられること、自分の限界を知ること、
何もかもが怖かった。踊り本番。怖がっていた彼はどのような踊りを見せてくれるのか。乃絵は来てくれるのかな…?見に行かないと決めたと言っていたが…。
彼女は私です…、あいちゃんではないけど知らないことばっかりだよな…。涙がない彼女から見たらひろみのなみだは美しく見えたのだろう。
乃絵はわかった気になっていた、兄の気持ち、ひろみの気持ち、そしてシンイチローの気持ち。何も見ていない私の瞳というタイトルは乃絵の瞳だったのだろう。
シンイチローは空を飛びたいと言ってくれた、言わせてくれた乃絵のことを想っていたのだ。見に来ていた乃絵にも刺さっていればいいが、ひろみはどう思うか…。