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良い

エウクレイデスの原論をどうしてソルコクタニは求めたのか。この本は当たり前のことが書いているからとシタラは言った。トルイも本の価値がないような動きを見せていた。
ソルコクタニはわたくしたちにとってはじまりの本、西方の知識を取り入れるための本だと言った。炉の主(オッチギン)であるトルイはいずれ皇帝になる。
世界は草原よりも広い、ソルコクタニは知りたい、色々な土地のことを。知識を得て後の世代に伝えていくことが未来の皇后である私の務めだと言った。
シタラはこんなにも腹ただしいと思えた、その本が妃のところに届くまで、何があったか何も知らない、全てを奪ったあなたたちに施しを受けてそれに感謝する私たちがどれほどみじめか妃にはわからない。
今ここにいる気持ちがわからないのかと憤慨した。私だけはこの怒りを忘れてはいけないと、あの人には屈しないと誓った。
シタラがソルコクタニの指南役になってから3年が経過した、ソルコクタニに結構信頼もされており、トルイの息子たちにも信頼されているようだった。そしてさらに3年後モンゴルの皇帝、チンギスハンという巨星が堕ちた時にすべてが動き出そうとしていた。その後帝国は新たな指導者を選ぶ必要があった。その後継者が決まる会議が開かれる前にトルイはその間軍事にとどまらずすべての国政を担っていた。
シタラがモンゴルに来てから8年が経過していた、彼女がトゥースで過ごした年月と同じになってしまった。のどを切った肉しか食べれないと言っているが、血抜きをしないに肉にもなれてしまった。
本も取り返せていない、ヤギの内臓を洗っているときに見つけた固い石のようなもの。これは何なのか。今日は新たな皇帝が即位する日。次の皇帝はオゴタイ・ハン。トルイも彼の面前でおめでとうと言っていた。政務をずっと務めていたトルイではないのだな。チンギスハンの遺言でオゴタイになったみたいだな。兄妹の結束こそモンゴルの力を強くする。それこそチンギスハンの願いでありトルイの願いでもある。
シタラはあの石を大切に持っていた。そこにソルコクタニが、大事な用事があると言った。今日限りで私の元を離れてほしいと彼女。シタラはどうしてと問うと、極秘命令として私の密偵になってほしいと急に言われたがソルコクタニは何を知りたいのか…。



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