大カーン、精霊たちの住む世界に囚われ続けていると言った。それをトルイが助けに来た。トルイは大カーンの身代わりになりましょうと言った。俺は戦争しかできないけどこれからは賢い兄上が作る時代だからと言い、彼はさよならと言った。大カーンはそんな悪夢から目が覚めた。トルイの身に何か起きたのかもと大カーンは思ったのだろう。
シタラはカダクを探していたが天幕すらなくなっている。そこにシラが走ってきた。彼が言うにはトルイが祈祷が終わってすぐに苦しみだして、ソルコクタニに会ってまもなく亡くなった。本当に大カーンの身代わりになったような出来事だ。もしかしたら暗殺かもしれないと思ったシタラ。前から混乱することばかりだ。トルイが亡くなり、帝国の力関係が大きく動くことになる。
シタラはボラクチンから、大カーンを回復させてくれたお礼にシタラが欲しがっていたエウクレイデスの本をあげた。そしてなぜそれを聞いたのか、ドレゲネ様から聞いたのかと言うとボラクチンはあの女のことは忘れて私の天幕の近くにおいでと言った。そして見せたいものがあると言った。ソルコクタニから譲り受けた本が大量に天幕の中にあった。ボラクチンはトルイが死んだことは天命だと思うと言い、大カーンはこの帝国を新たな時代へ導く知恵があるがそれを叶えるにもトルイがいては難しかった。シタラも言っていた通り力も知識もトルイ家に偏るのは怖いと。この機会にこの歪みを正す、これからの帝国を作るために必要なのは力ではなく知恵だとボラクチンは言った。
シタラはムハンマドのことを思い出し、どこへでも旅立っていけるあなたを見てあの時悔しく羨ましかった。あなたよりもたくさんのことを知った。もう前に進んでもいいのかもと言った途端。大きなたらいが落ちてきた。彼女はこのたらいが落ちる音を聞いてムハンマドの言った言葉を思い出した。自分の身がどこにあるか、ファーティマが命を賭して守ろうとしたエウクレイデスの本、その仇ももういない。本も手に入ってしまった。ボラクチンになぜこの本が欲しいか聞いたかと言ったら、以前から興味を持っていたとか父が学者だからとかと言う答えが返ってきた。シタラはそれを聞いてドレゲネからこの本の話を聞いたこと。そしてドレゲネは私たちの秘密、そして怒りを守ってくれたことが分かった。
シタラはシラになぜトルイ家はもう終わりといった理由を聞いた。シラは残ったソルコクタニ様たちがその戦力を維持できないと思ったと言った。エウクレイデスの本をはじめとするすべての本を大カトゥンにすべてあげると言ったらしくそれを聞いて、ボラクチンの手の平の上であったことを理解した。シタラは自分が賢いつもりで何も知らないまま挑んでいたと言った。彼女は悔しがっている場合じゃない、今すぐ助けたい人がいるとシラに協力を願い出た。彼らはカダクの焼き印を持って彼の家に行き、ドレゲネ様は無事なのかと聞いた。彼も主人の言う通りに手を尽くしていると言っていた。
知らない人が来ておびえていたカダクの主人はグユクという大カーンとドレゲネ様の長男。彼がキーパーソンになるのか。