3回目の視聴。Netflixにて。
前回の視聴時にまだ読めていなかった小説の終盤を読んでから視聴した。
まず前回視聴後に気づいた最も重要な点として、この作品は「映像とノベライズ(小説)の2つを合わせることで初めてストーリーの全体像が見えてくる構造になっていた」ということを挙げておきたい。
まだ小説を読んでいない人がいれば手に取ることを強く、強く薦めたい。
初回視聴時に多くの人が感じたであろう「終盤がよく分からない」という感想は小説を読むことで解決するだろう。
そしてその内容を紐解いていくと、いかに本編映像が極限まで不快要素の排除を行い、明るく・楽しく・ハッピーな雰囲気を追求していたかが理解できる。
表面上「明るく・楽しく・ハッピー」に見えるこの作品の裏で、キャラクターがどのような「苦労・葛藤」を経験していたかを知ることが出来るであろう。
そして小説読了後に再度映像を見ると、更に多くの見逃していた細部に気づけるようになり、この作品が決して「明るく・楽しく・ハッピー」の一辺倒ではないということを感じ取れるはずだ。
しかし、映像と小説を合わせてたとしても変わっていない部分もある。それは作中で何度もキーワードとして頻出していた「ハッピーエンド」である。結局のところこの物語は「ハッピーエンド」を目指す王道ストーリーなのである。
近年は「王道展開・ご都合主義」から外れ、一捻りも二捻りも手を加えたストーリーを展開する作品が多くなってきた。そんな中でこの「超かぐや姫!」という作品はその「王道展開・ご都合主義」が軸にあったように思える。
王道から外れ一捻りも二捻りも手を加えたストーリーは視聴者に意外性を与えることが出来る一方で、その王道を知らない視聴者を置いてきぼりにしてしまう可能性があると私は考えている。
多くの人が共感できる王道のストーリー、ハッピーエンドのストーリーを軸に据えたこと、これが本作が大きくヒットした1つの理由なのかもしれない。