誰かの模倣じゃない、アン自身の心と感性からの作品として彼女の砂糖菓子が認められた。栄誉とか名誉じゃない、砂糖菓子職人アンとしての技量以上のことに対する誉れになんだかうるうるしてきちゃった。
キャリア的にもリスキーなアイドル路線、そんなことは理屈では分かっているけれど、でもルビーに感じるアイのような可能性の予感に思わず、というか半分不本意気味に苺プロとのアイドル所属契約を交わした有馬かな。この場面に感じるのは、時折見せるルビーの本物の目。引き込まれるようなその瞳に感じるのはどこまでも純粋でまっすぐな彼女の心で、それこそが人を引き込み、動かすのかもしれない。
一方で、アクアは恋愛リアリティーショーの撮影に参加。ある意味でぶりっ子的な猫被った役を固めて挑む彼と、本物のぶりっ子MEMちょの絡みに、ルビーとかなの猛烈な悪態のリアクションがおもしろすぎる。
とは言いつつも、演じる舞台であることに変わりはなく。鷲見ゆきのリアルに入り込む演技に、ガチガチに作り込んで実際と乖離した人物像の皮を被るアクアは慄きつつも...という入りのように映った。
お取り寄せグルメを貪るエルダと小糸ちゃん。お取り寄せは非日常を感じられるから良いと言ってたけれど、エルダなんかは特に引きこもってばっかだから、普段は地元じゃ食べられないものの美味しさを有難そうに食べていて、こっちまで食欲を唆られてしまう……、ごくり。
エルダの不老不死を讃えるため、そして新しい巫女の就任に際した継承の儀は、まさに変わらないエルダと変わり続ける東京・月島を象徴するようだった。
そんな儀式の終わり際に、小糸は江戸の話や前の巫女である母のことが不意に気になったけれど、今が心地よいから今は聞かないでおいたというのは、変化があるからこそ今を見つめていたいという刹那への貴さを感じるようでもあった。
は~~~~、すべてがかわいい♡♡♡
超絶に内弁慶なエルダに、それをまったくも~ってやいやいお世話する小糸ちゃんと、無垢でピュアピュアな小柚子ちゃん
高麗ちゃんはカッコいい
そんでもって、佃煮をアツく語るエルダだけど、ちょいちょい歴史豆知識的な語りが入るのが作品として良いアクセント
それに、月島絡みの歴史ってとこで、この作品のローカル感を演出する面でも上手いわね
それにしても、もんじゃが美味しそうだし、すっかりみんなで卓を囲んで一緒に作るご飯の楽しさを知ったエルダだけど、この先もこんな風にエルダの世界は広がっていくのかなぁなんて思いました
圧巻のアクアの演技、というかもはや俯瞰的にシーン全体にまで演出を作用させる立ち居振る舞いにじんじん圧倒されて、涙まで出てきた....。それはもう演技なんかじゃなくて本当に恋に落ちてしまう程の魅せ方、場面を本物足らしめる空気の支配力だった。
だけどなのかやはりなのか、そんな演技そのものに感動するようなものすごい場面が生まれて、ようやく原作者やSNS上のファンといった一部の界隈で感動という反響があった様子を見ていると、この作品に限らず、普遍的な領域で思うところがあった。
それは、あれ程の圧巻の演技を実現させて、ようやく画面越しに一滴の涙が頬を伝うような、言ってしまえばたまによくある感動作となって、世に出ていると思うと、作品作りに投じる血と汗で表出させられるもののリターンの儚さなんかを感じるようだった。
一転してBパートはコミカルにとても楽しく仕上がってた。特にルビーが芸能科に圧倒される中で、ギャグ顔かましちゃうところや意欲たっぷりなだけに現実にあっけなく打ちひしがれちゃう様はその勢いの反動なだけおもしろい。
傷つかないし壊れない、黒曜石の妖精、それがシャルフェンシャル。まるでシャルのあり様を表してるみたいだった、強くて、でもどこかパキンと壊れてしまい周防な脆さも感じて。
アニメにゲームにRedBullでエルフな神様、萌え萌えすぎる
キャスティングがバチバチにハマりまくっててすごい、登場人物のキャラクター性が3倍くらいある(何と比べて?)
変わりゆく街の中で変わらない存在がエルダ。そして、そのエルダにとって、変わりゆく街というのは人間よりもずっと早いもので、たちまり消えていってしまう。好きだからこそ、失われていくのが怖くて一人では直視できない。
だからこそ、小糸がエルダと一緒に変わりゆく中にある今の東京を見つめていく。
かながすごく良いキャラしてるわね
アクア相手に高飛車ることもあれば、一方で自虐るコメディのバランスもある
そして、何より役者として現実的なやり方でストイックなところに酸いも甘いも噛み分けてきた経験に育てられた良い子ってコトを滲むように感じる
奴隷を買ってパートナーにするやつって女性向け作品でもあるのね、ただし超オレ様系
アンちゃんはお転婆強気なツンデレだけど、亡き母の背中を追いかけることや妖精との触れ合いといった信念に関して、すごく芯の通った自立した女の子って感じ
シャロくん、Sっ気たっぷりに「オレに命令しろ」ってこいつ実はMか?
あの事件をきっかけに現実主義を強めたアクアと、アイドルの夢を追いかけるようになったルビィ。対照的な二人だけど、共に母を追って芸能界を目指すことは変わらず。
40で実家暮らしの監督がアクアに言った「子どもが夢見ないで、誰が夢見るんだ」って台詞が印象的でした。
良いエロコメだった
犬視点独特の見下ろされるアングルがマゾ心をくすぐってくる上に、犬だからって赤ちゃん相手じゃないけどあやされるような犬飼さんたちの接し方がとても良かったです、フェチです
犬飼さんとか月城の頭のネジ外れたような犬プレイもおもしろくて、コメディ的にもすごく楽しかったです
一番好きなのは猫谷です、ギャルっぽい見た目で犬にびびってたり、アホっぽい良い子なのが好き
ポチ太のおかげで一人じゃなくなって、守られて...そのことに気付いて愛が爆発した末に、授乳しようとする犬飼さん、おもしろすぎる
最後のおっぱい大サービス、とてもよかったです
いぬゆと称して足湯的に足を犬に舐めさせて……、そんでポチ太に足を舐められて気持ちよくなっちゃったうさぎが椅子に座ったまま後ろにぶっ倒れるのギャグすぎる
「いぬゆで客足が潤ってきた」じゃねーよ、みんな足舐められて気持ちよくなってあんあん言ってて別のとこが潤っとるわ
幼い頃の天真爛漫な犬飼さんの隣にいたポチ太のように、本当は冷たいばかりじゃない笑顔の犬飼さへと導くポチ太に良い話だ....となってたけど、バニーガール姿の股間下アングルでいきなり登場してきた月城で全部台無しになっててワロタ
猫谷が転けてパンツが見えてしまう(スカート履いてないので当然)どころか、お腹まで晒されてるのめちゃ良い
そのままリードで亀甲縛りになってるのはおもしろすぎるが
リリリリがメインで本当に楽しかった
胡桃とみいこの悪ノリと戸惑いつつも見守ってくれる美夢と怒りながらも自分もギャグリアクションとかしちゃう春奈、リリリリあってこそのこのおもしろさとかかわいさでした
ただストーリーとしては基本的に各話でライブを作り上げるというボリューム感ある内容で、シーズン通した変化とかメリハリ的なとこがあまり見えなかったのが残念ポイントではありました
主題歌についてはOPが本当に良かった、爽やかさと同時にエッジの効いた感じが好き
リリリリのはっちゃけた姿や季節の姿を描いたアニメーションも好き
EDも結構好き
単なる甘いロマンスではない、その裏にシリアスな葛藤のバックグラウンドが良かったです。ただ本筋のロマンスでもう少しシリアスさを見たかったな。
あとそれなりに期待値高そうな原作なのに、このクオリティでびっくりした...
踏み込んだ真昼は周が逃れられないくらいに好きを伝える。もう周にその想いに気付いてないフリをする選択肢はない。
そんな真昼に、もう周も臆病でいることをやめる。恐れを越えて、真昼の心と向き合って、そして自分の想いを真正面から伝える。
だからこそ、周が伝える言葉は「大切にしたい」という誓いではなく、願望の形。決まりきった形式のように彼女への愛を飾り立てるのではなく、ありのままに自分の純粋な心を曝け出した意思として、彼はその愛を表す。それはきっと、真昼の天使様ではない等身大の真昼の姿に魅了された周だからな想いの通わせ方なのだと思う。
「周くんにしかそんなことはしてないです」と真昼に言わせておきながら、「無意識なスキンシップは勘違いさせるからやめておけ」と言ったりと周には真昼のことが好きだからこそ、そこから先に進めないラインがあって、自分は好きだと暗に示しながらも遠ざけるような発言をしてしまう。
そして、真昼もその距離を詰めようと迫るけれど、そんな周の言葉に照れながらポカポカと叩いて応酬する以上のことをできない。そんな触れれば壊れてしまいそうな淡くて透き通った関係はどこまでも愛おしい。
でも、真昼はそんな周に我慢ならないとこもあるのは確かで、それが自分も変わりたいという言葉に滲んていた。それは、もう天使様でいなくてもいいのかもという言葉。誰からも好意を向けられる飾った姿をしなくても、周はどんな真昼だろうが見つけていてくれる。周の前ならば真昼も真昼らしくあれる、私を私でいさせてくれるのだ。
だから、今度は私が周くんを見ている番。たとえ周が自分をそう思っていなくても、周のかっこいいところ、かわいいところを真昼は見ている。
内に閉ざした真昼の心の扉を周が開けたことで始まった二人の恋は、今度は真昼が周の背こうとする心を真正面から見つめることで結ばれようとしている。
最初は真昼が周に甘えたから、今度は真昼が周を甘やかす番。真昼も周の弱さを知って、それを包み込んであげたい、彼の弱さの拠り所になってあげたいという欲求が「私にくらい甘えてくれても良いのに」という言葉に滲み出ているように映った。
それはきっと真昼を取り巻く小さな世界の中に、周という存在を全て閉じ込めておきたい、全てを知っておきたいという独占欲ような庇護欲のような表れなのかもしれない。
だけど、そんな甘えて欲しいという真昼の言葉を恥ずかしがって突っぱねてしまう周は純粋で強情。天使な真昼を傷つけたくないからこそ、過剰に自分自身も純粋であろうとする周は、真昼の思わせぶりだけど、恋人らしい誘いにも過剰に反応してしまう。その一方で、真昼はそんな周の反応に嬉しくなってしまう微笑ましさがあって。
大人の階段を昇るような兆しさえある二人の雰囲気だけど、一方では、どこまでも子どもっぽい純情な幼さを滲ませているのが二人の二人だけの世界として映るものだった。