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全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
とても良い

サイコパスの「続編」であり「スピンオフ」

1期を見たのが前提で作られた2期って、基本的に1期を面白いと感じた人が期待して見る続編なので、どうしても1期との比較は避けられない部分があると思ってます。自分は。

そういう意味で、サイコパス2は1の「続編」であり「スピンオフ」だと思います。世界観も登場人物も1と同じ。でも1期とはアプローチを変えてきたので、1期のファンとしては違和感がある。その違和感は、変えないほうがいい部分を変えてしまうとより強くなるので、この作品は残念ながらそういう感じだと思います。

サイコパスは、犯罪係数に従って潜在犯を裁く公安と、そのシステムで裁けない特殊な潜在犯との戦いや、執行官たちの刑事としての矜持が見どころですが、実際はその背景にある「人間の心理や性格が数値化され、為せる者が為すべきを為す社会は本当に望ましいのかという問い」と、「システムが完全な社会を作るのではなく、システムを完全なものとするために社会が存在するという矛盾」がテーマの作品で、そこが面白いんだと思うんですよね。少なくとも1は。

▼以下ネタバレあり▼

で、サイコパス2はどうかというと、そのあたりの根幹のテーマがだいぶ薄まって、ウケの良かった「公安VS特殊な潜在犯」の構図と、バトルやサスペンスといったエンタメ要素を前面に押し出した作品になってる感じがします。それが間違ってるかどうかで言うと、商業的にはある意味正しい判断だと思います。テーマが変わったという言い方もできると思います。

この辺の事情としては、1の真の主役と言える狡噛慎也の退場で作品のテーマを代弁する象徴がいなくなったこと、そしてシビュラの正体を知った常守朱が物語の中心になったことで、物語の構図が「管理社会の矛盾という見えざる敵と1係の戦い」から「シビュラという存在が確認された必要悪と常守朱の戦い」にスケールダウンしたことも一因だと思います。もっと言うと、ストーリーそのものは「いかにして常守朱の色相を濁らせるかの話」でしかないので、やっぱり弱いんですよね。

これを劣化と捉えるか作風の変化と捉えるかは人それぞれですが、製作陣がオリジナルのテーマやメッセージを十分理解してない・あるいは変えたと感じるので、批判されても仕方ないですね。

仮に1期と比較しないで単体で評価した場合、そこそこ出来のいいアニメという感じだと思います。やっぱり1期のクオリティには及ばないけど、決して悪くもない。脚本も作画もキャラもいいんです。でも世界観が投げかけるテーマにストーリーが追いついてない感じというか、世界観の設定はめちゃくちゃいいのにそのポテンシャルを生かせてないとは思います。

あとはやっぱり霜月美佳の存在がジョーカー過ぎた。2期は常守朱という存在の特異性と公安内部の歯車が噛み合ってない部分が結構描かれてるので、その公安における普通の人(良くも悪くも真面目で職務に忠実、シビュラに選ばれたことへのプライドが高くキャリア志向が強い、一方で保身的で長いものに巻かれる部分もある、ある意味でシビュラにとって最も都合のいい人材)、つまり常守朱の真逆の存在として登板したんだと思いますが、どんどんシビュラの闇に呑まれていって、典型的な三下に成り下がってしまった。特に最後の胸糞展開は気をてらい過ぎてしまった感はありますが、本当に彼女が悪いのか?彼女のような存在を求め、生み出したのはこの社会の方ではないのか?というのは、サイコパス1から引き継いだ数少ない共通テーマだと思います。ちなみに私も霜月美佳は大っ嫌いです。

だいぶ長くなりましたが、好き嫌い・1期と比べてどうか、だけで評価するのはなかなか難しい作品だと思ってます。1期より小さくまとまっちゃった感はあるので、そこがスピンオフっぽく感じる部分ではあります。















良い

主役はオタクヒーローなの?アナーキーちゃんなの?
なんかいきなり10話みたいな展開だし、オタクヒーローは穴掘りシモンみたいになってるし。作画も含めて元気だった頃のガイナックスを思い出した。狙い過ぎな感はあるけど、面白そう。



良い

OP流れた時5分アニメかと思った。
この勢いで2話以降もやったらリザ死んじゃうよ!



良い

これがワンパンマンの続編かー(違



全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

近未来SFサスペンスの傑作!黙って見とけ!な作品

人間の心理や性格の傾向を数値化して管理するっていう世界観の設定が今見てもとにかく秀逸なんですよね。IQとか体脂肪率とか戦闘能力とか、人間って数値化に弱いなぁとつくづく思いますね。

で、この作品はそんな管理社会で悪人かどうかを判断する指標となる「犯罪係数」が高い人を見つけて法の裁きを下す警察組織が主役。監督が踊る大捜査線と同じ方なので、刑事としての信念が強いほど異端になってしまう的な話は得意中の得意。格闘アクションあり、哲学あり、イケオジありの激シブ脚本は見応え抜群。もちろん近未来SF要素も満載。

目指したのが「現代版パトレイバー」なので、確かにその雰囲気はすごいありますね。見せ掛けの平和が生み出す歪みとか、「必要悪」に対する敵味方の認識とか。なのでパトレイバー好きなら是非見て欲しいですし、この作品が好きならパトレイバーはおすすめ。特に雰囲気が近いのは劇場版の2とかWⅩⅢ。(個人的には劇場版1が1番好きなんですが、どうでもいいですねハイ)
ちなみに踊る大捜査線もパトレイバーオマージュなのは割と有名な話。

自分は色相が濁りきってるので、実際にシビュラがあったら間違いなく潜在犯でしょうね。当時のオタク達はみんなそう言ってましたけど。





















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