唐突に始まった薫の恋の思い出に笑いつつ、今までにない淡くて切なく、でも後味の良い青春恋愛話に思わずほっこり。家族の圧倒的才能に比較される毎日を送る薫と辻くんの距離があのバス停を起点に近づいていく様子がキュンキュンでしたし、薫のおばあちゃん入院自体がイレギュラーだったからこそ始まった恋はおばあちゃんの退院で終了そんな暗喩が込められた「おばあちゃん退院するってよ」の一言からのあの酸っぱい別れの展開は切ない。
そんな出会いがあったからこそ、目の前のことに立ち向かい、薫は合格し、辻は今まで果たせなかった甲子園への道を掴むと。薫に関しては、3年落ちていた中で、足りなかった1ピースを、その感情を込めるということを、この恋愛で学んだんだろうなぁ。ラストのバスに貼られたメッセージが熱いなぁ。この後この二人に進展があれば嬉しいところ。